先行部隊 1
いよいよ進行日になり城塞都市の外側に仮説されたテントから第一陣が出発することになった。
「全員で行くわけではないのですね」
「そうですね。勇者様方は街の攻略等魔族と多く戦うことになるであろう場所までは出番はないでしょう」
僕達に付いてくれている聖騎士の方が疑問に答えてくれた。
「そういうものなんですね」
「実際問題これだけの人数が一斉に行こうにも行けないのが現状なんですよ。国の街までは森が続いています. 魔物が出る森の中を突っ切るには厳しいです。道幅もそう広くないので街道の占拠をしつつ安全を確保し街の近くの平原に行き、そして部隊を送って街を包囲して戦闘開始となるでしょう」
「そうですか。なら今はまだ訓練をして少しでも強くなるようがんばります」
「それがよろしいでしょう。勇者様達が出陣するまでまだ1週間ほどあると思いますので」
「はい。ありがとうございます」
そして僕達三年B組一同はこの世界を平和にするために意識を高めていった。
第一陣には街道の安全及び整備のため5万人ほどになる帝国兵が進軍していた。
「なぁ、兵站の安全確保、物資の安全確保、魔物の駆除、街道の整備って俺らやること多くね?単純に魔族と戦えって言われたほうが楽なような気がして来たわ」
「そういうなって、どうしても森からの魔物の襲撃がある街道だからな安全確保は大事なんだよ」
「俺達これから戦争が終わるまで3交代で道に立って安全確保とか娯楽ないのがキツイわ」
「一応魔物避けも使うみたいだし、それに雑魚狩りするだけだ。暇なのは確かだがそれで金が貰えるんだ。いいじゃないか」
「暇さえ堪えれば確かにいい仕事か。よっし!戦争が終わった後のことを考えて真面目にやりますかっ!」
「そうしようぜ。変にサボって帰れって言われたら金貰えなくなるぞ」
「ここまで来てそれは嫌だな・・・。気持ち切り替えるわ」
「そうしとけ。俺達は死ぬ危険が少ないからそれでいいんだよ」
「そうだな。そう思っとくわ。しかし、段々と霧が濃くなってきたな。兵長が微かに見えるぐらいしか先が見えないな」




