待ちのヒノカグツチ
「懐かしいな。軍上層部の無能共のせいで劣勢に陥った時にあの時も本土決戦になったな」
「今回はあの時ほど状況は悪くないぞ?最初から私の自由が効くし、事前に策も練れる。しかもだ、こちらには戦闘機、艦船や戦車。ミサイル等の近代兵器が無いしな。あるのは魔法ぐらいだ」
ここまで雑談交じりに話していたが飛鳥が覇気を纏い真剣な顔をした。
「起立!気を付け!貴様等は、修羅の門を潜りし戦人!武人なり!暴虐の嵐を起こす修羅である!敵に慈悲を与えるな!敵に容赦をするな!我らは日ノ本の鬼なり!羅刹を祭りし、羅刹を愛し、羅刹に抱かれる戦人なり!これより敵への一切の甘えを捨てよ!抜刀!」
俺達はそれぞれの名前の書かれた紙に抜刀したナイフで血判を押していった。
「ここに血の結束が成された!我らはこれより戦に赴く家族である!裏切りは許さん!直れ!」
飛鳥は険しいかった顔を直し少しにやけた顔で言葉を続けた。
「また家族になるこれからよろしくな」
「こちらこそ、よろしくお願いしますよ。飛鳥さん」
「また家族になるとはな、ガハハハ」
「ふふふ、よろしくお願いしますね。」
「けっ!本当にしょうがなく!しょうがなくなってやるよ」
「ハハハ、お前はいつもこれをやるとそれだな。いい加減照れるな」
「なっ!て、照れてねぇよ!いい年こいてまたこれやるとかこそばゆい!」
「まぁそういうな。武人の誓いをヒノカグツチの誓いをまた私がやりたかっただけだ」
「別に嫌とは言ってねぇよ。こそばゆいだけだ」
「そうか。そう言ってくれると助かるよ」
「ちっ!何だよ調子が狂うわ!」
「生き残った武人はお前達だけだ。そう思って少しな」
飛鳥がそう発した言葉に少し哀愁の漂う沈黙が流れた。
「悪い悪い。少し感傷に浸ってしまったな。さて、前に話した通り皆準備の方は大丈夫だろうな?」
私の言葉を聞き四人共首を縦に振った。
「ならよし!さてと地獄を作りに行こうか!皆が絶望する地獄を!天国に行けるなんて思わせないこの世の地獄を!『待ち』でのヒノカグツチを舐めるなよ侵略者共!」




