サイド 勇者 1
いつも通りに教室で急遽担当の先生が体調不良で自習をしている時に急に光が爆発したかのような光に僕達3年B組のクラスは包まれた。そして、気を失っていたのだろう。大理石の様な床に僕達は寝ていた。
ざわざわと幾人かの焦り声と怒声に僕は起きた。
「どうなってんだ!」「家に帰して!」「何が起こったの!?」などいろいろな声が聞こえる中上体を起こして周りを見てみる。
建物はステンドガラスがとても綺麗に輝いて荘厳な雰囲気を醸し出している。僕達の周りには甲冑を着て槍を手に持った白いマントを着けている兵士と思われる人達が佇んでいる。
目線を神と思われる像があるほうに向けると人生で見たこともないほどの美しい女性が法衣らしきものを来て像の前に佇んでいる。
僕は先に起きていたのであろうクラスメイトが焦り声や怒声を上げているのを見て少し冷静になり現状を考えた。
(何が起こったんだ・・・?ドッキリか?いや、ただの一般人しかいない僕のクラスでやる必要はない・・・今の状況じゃ何もわからないな・・・もしかして転移ってやつか?異世界パターンはいろいろあるが慎重に考えないと・・・)
そんなことを考えていたら、像の前の女性が声を発した。
「混乱されているのはわかりますが、説明は皆様全員が起きてからさせていただきます。二度手間になってしまいますので・・・。まだ起きていない人を起こして頂ければ私達も助かります」
それを聞いても喚き続けていた者、近くのクラスメイトを起こそうとする者、泣き続けている者、にやけた顔で周りを観察している者など様々だった。因みに僕は近くの人を起こし回った。10人ほど起きていて5人ほどで起こそうとしていたためクラスの人数が30人程度なのでそんなに時間がかからずクラスメイト全員がほどなくして起きた。
起きたは良いがまた起きた者達から同じような混乱状態になり騒がしくなりうるさくなった。
「みんな!とりあえず静かに!こういう時はまず慌てても良い事にはならない!皆が起きたらこちらの方が説明をしてくださると言っていたんだ!まずは説明を聞こう!何が起きたのか僕達はわからない!混乱するのもわかる!ただまずは説明を聞こう!」
と地域最強のイケメンと名高い我が学園の生徒会長白鳥が声をあげた。
それを聞いてとりあえず皆が口をつぐんで白鳥の方を見た。白鳥はそれを見て一回頷き像の前にいる女性に向き直って言った。
「すみません。説明をお願いします」と頭を下げた。
女性は白鳥を見て笑顔を作りお礼を言った。
「ありがとうございます、ご自身も混乱しているでしょうに見事な統率を見させていただきました。では皆様に説明をさせていただきます。皆様はこの世界の女神様によって選ばれこちらに召喚された勇者になります。」




