ルーデルクへ
四人が部屋から出ていくときドアの前にいた魔国の兵士も号泣してこちらに深々と礼をしてついっていった。
「あいつが変なこと言い出すから熱くなっていらんことまで言っちまって恥かいたわ」
「ふふふ、でも彼らには評判よかったみたいだしよかったんじゃない?」
「お前は前から気に入った奴に熱くなるからな。まぁ俺達三人の総意みたいな物だ。いいじゃないか。くっくっく」
「はいはい!俺は臭い事を言う恥ずかしい奴ですよ!ったく!」
「ふふふ、すねないの。赤鬼も言ってたでしょう?総意よ。私達もあなたの言った通りよ」
「うむ」
「ちっ!なら生暖かい眼差しで見ないでもらえますぅ!?てめぇら煽ってるだろ!?」
「ふふふ、よかったわよ?」「くくく、よかったな」
「だから!その眼やめろって!むず痒くなる!」「そうね」「そうだな」
こうして俺達は魔国の重鎮との顔合わせを終えた。そして、俺はその日一日生暖かい目で二人に見られ続けた。
次の日装備も揃ったのでルーデルクに戻ろうと鴉さんに挨拶に来ている。
「左之助さん装備も揃ったし俺達そろそろあっちに戻ります」
「そうですか、寂しくなりますね。次に会うのは帝国と教国が攻めてきた時になりそうですが元気にしていてください。まぁそんなに間は開かないと思いますがね」
「む?攻めてくる情報でも入ったんですか?」
「そうなります。王国の諜報部の者による情報を照らし合わせると半年から1年ぐらいで動きそうですね。飛鳥さんがまだルーデルクにいるそうですからそこでまた君達の動きを指示されると思いますよ?あそこも一応最前線になりますからね」
「ふむ・・・ならとりあえず帰ってババアに聞いてから考えることにします。お世話になりました」
「いえいえ、また会えたことに喜びを感じましたよ。それではまた皆さん今度会いましょう」
簡単に挨拶だけをして鴉さんの店を出た。そして俺達は知り合い二人に再会した港町を出て帝国領にほど近い辺境の街ルーデルクへと帰るために歩き出した。
「さて、どうなるかねぇ~?」
俺のそんな呟きは青く晴れた空へと消えて行った。




