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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
戦争準備編
113/157

レンの宣言

「ふふふ、レンの心の在り方は好ましいわ。だから私達はあなたの手助けをするのよ?」


「お前が貫き通した道がわし達と合わさるからこちら側に立っておる」


「そういうこった。レンだから助けるんじゃねぇぞ?てめぇが気に入らねぇものを作ってたら俺達は確実に知り合いの誼で潰していたし殺していた。お前はいい人間に成れたな?」


「あなた方に教わったからこそです。畜生には落ちるなと・・・『人間は誰もが最初は畜生だ。欲でしか行動が出来ない畜生でしかない。そのまま身体だけ大きい畜生は反吐が出るほど数多くいる。お前等はそうなるな!修羅に成るのも良い!菩薩に成り愛することも良い!仏に成っても構わん!畜生だけには成るな!』孤児院で仰っていた言葉は今でも心に響いております」涙を流しながらレンは語った。


「俺は・・・俺は!あんた達に教えを請い!あなた方に刃を向けた・・・。そんな・・・そんな俺でも!あなた達はあの時のまま俺を見てくれた!俺達をそのまま見てくれた・・・。これがどれだけ・・・どれだけ俺を軽くしてくれたか・・・恩人であるあなた達に俺達は畜生に成り下がって刃を向けた俺達に弟子だとまで言ってもらえた・・・この800年泥の中を進むような想いを抱えたままでした・・・。そうですか・・・俺は人間に成れましたか・・・成っていましたか・・・」


「お前は人間だよ。お前達は人間に成っているよ当時からな。確かにお前等は当時畜生の人形になったが畜生ではなかったぞ?その違いはでかいぞ?」


「ははは・・・手厳しいなぁ。じゃぁ次は修羅を目指すか・・・。俺達の夢を俺が叶えてみるか・・・?」


「お前なら成れるさ。そこまでこれば俺等の背中ぐらいは見えるかもな?」


「本当に優しくないなあんたは・・・成ってやるよ!俺は憧れたあんた達に近づいてやるよ!」

レンは昔の口調で啖呵を切って俺に背を向け歩き出した。


レンの背中がドアから消えていき見えなくなった時

「「「「ヴォォォォォン」」」」

俺の後ろから獣の鳴き声が響いた。


「直接!直接伝説を目にっ!」

「がんどぉぉじまじだぁぁ!」

「愛を!愛を感じました!すばらしいです!」

「豊かになると言う言葉は物品だけではないと今実感しております!」

魔国の幹部共が号泣しながらそれぞれ感想を言ってきた。


(こいつ等いたの忘れてた・・・)

「お前等レイの護衛だろ?いつまでいるんだよ。もう行けよ。」

あまりにも恥ずかしさを感じぶっきらぼうに言い放った。


「はっ!魔国一同ありがとうございました!」「「「ありがとうございました!」」」

それを聞き俺はシッシッと手を振った。


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