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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
戦争準備編
111/157

魔国の三神

「レン様は常々仰っていました。各々の部族を率いた奴隷解放宣言の時、魔国の建国宣言の時、勇者との戦争の時、歴史が動くその時々にお三方の名前を、出来事を交えて演説をしておいででしたので・・・。感激ですっ!」


「そうですぞ!特にダン殿の言葉と行動には涙をせざるを得ない!特にダン殿の名言集は国の国典にも使われるほどの魔国の民の心と共にあります!」


「ルリ殿の慈愛の心は魔国で模範となっております。医療に携わる者はもちろんのこと他人を慈しむお姿は聖典に記してあります」


「ゼン殿の自然に対する心構え。農業、山林業に多大な影響を与えております。その心のあり方を私達は忘れることなく繋いでいっております」


「「「・・・は?」」」

俺達は軍のトップ、医療のトップ、農林のトップから意味のわからないことを言われ、疑問と共にレンを見た。


「あぁ〜いやぁ〜・・・ハハハ・・・えっと・・・ですね?最初はお三方から教えて貰った事とかを言ってただけだったんですよ?心に響いた言葉とか教えて貰った事を・・・本当にね?いつからか私の発言をメモっていた人がそれぞれの本を出版しましてね。それがとてつもない人気が出ましてね?あちゃ~って思いましたよ?でも、違う世界だし良いかって思ってたらいつの間にか神様になってまして今ではお三方の像が祀られています。そして、我が国の主教の三神です。ハハハ・・・」


「「「はぁあああああああああああああああああああああ!?」」」


「おい!レン!てめぇ!どういうことだよ!何で俺達が崇められてるんだよ!」


「だから言ったでしょ!ほっといたらいつの間にか神様として崇められてたって!」


「お前何で止めなかったんだよ!?」


「止めるわけないでしょ!?恩がある相手の言葉が共感を得る。教えを実行し成功を得る。像を作ろうとする。そこまでは私もうれしかったですしね!世界は違えど心は繋がってると思いましたから!」


「ハズいんだが・・・?///」


「その後は本当に知らなかったんですよ?武の心得、医の心得、地の心得とか教本になってたり、武神の名言集、慈愛の女神の聖典、地神の教科書とか中身を見るまで知りませんでしたよ。まぁ本人達いないしここまで来ちゃったししょうがないかってなりました」


「ぇ・・・何その本の題名・・・まじで俺達の事・・・?」


「中身をしっかり読みましたから御三方に間違いありませんでしたね・・・」


「いや・・・はぁ?まじで?俺達こっちでも拝まれるのかよ・・・」



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