戦闘力2
「飛鳥さんは左之助さんに勝てますか?」
「飛鳥さんは左之助を殺せますね。というか唯一止めることができる人って言った方がいいかしらね」
「どうせここにいるんでしょう?自分で話します?」
俺がどことにもなく声を上げると一つの席に人が現れる。
「ふふふ、さすが心の友ですね。しっかり私の行動原理を理解しているね」
レンはびっくりした顔で口をパクパクしている。
「そんなもん微塵もありゃしませんよ。あの日の怨みを忘れてはならないことを思い出しましたがね!死んだからチャラにしたが生きてたなら話はちげぇ!ここには綾もいねぇ!好きにあんたをヤれる!」
「おお!怖い怖い。そんなに私に孫が取られたことを未だに根に持ってるなんて器が小さいですね・・・。」
「てめぇ!お前のせいで俺がじいじと呼ばれるまで2年も掛かったこと忘れてるんじゃねぇだろうな!ちょっと表出ろや!ぶっ殺してやるよ!俺のじいじ期間は半年だぞ!?分かってて言ってんだろうな!?てめぇが『わたしがじぃじですよぉ。綾ちゃんは良い子ですね。弾蔵の孫とは思えないほどに可愛いですねぇ』が原因で2年間!2年間も『だんじょぉ』って呼ばれたんだぞ!「あれも可愛かったですねぇ、言葉がうまくしゃべれなくてしたったらずで・・・」
「あぁ・・・可愛かったなぁ・・・まじで天使だったわ・・・じゃねぇよ!てめぇのせいで俺は!俺は!」
「はいはい、そこまでにしておきなさいな。レイの目が点になってるわよ」
瑠璃は手をパンパンと叩いて俺を宥めた。
「だってこいつが!こいつが!」
「そうね、全部綾ちゃんのことは左之助さんが悪いわね。わかったから落ち着きなさいな」
「ちぃぃぃぃ!くそぉぉぉぉこのクソ爺が!」
「はいはいどうどう。もう左之助さん揶揄わないでくださいよ。話がそれましたよ」
「いやぁ、反応がおもしろくてつい。それで私のことでしたね。正確には戦えば飛鳥さんには勝てません。ですが、殺そうとせずに立ってれば負けませんね」
「それはどういう・・・」
「それ以上は手の内ですから秘密です」
そう言って霧のようにどこかに消えていった。レンは椅子の上を手で空気を払っていないのを確かめていた。




