83話「ばちくそ眠いですわー!(˘ω˘)」
ばれてーら。
「ははは。そういう事でしたか、それではありがたく頂戴しますね」
「新年早々すみません……」
バレてしまった以上は正直に話さないと……と言う訳で、新年の挨拶に来たが良いが、アポもとっていないし壁を壊すわけにもいかないし、一度遊佐屋敷に避難しようとしたが、ちょうど壁を乗り越えたところに岩があり見事に粉砕してしまったこと。お詫びもかねて下からよさげな岩を運んできたことをゲロった。
秀盛様は笑って許してくれたけど、これ普通なら打ち首なってそうだよな。
まあたぶん例の範囲に居る限り斬られても平気だろうけど。
「では私は殿へ御子神殿のお越しを伝えてまいります。しばし御免。重盛、御子神殿から賜った頂いたあの岩、しかと庭へ並べておいておくれ」
「うむ!」
どうやら義総様に取り次いでくれるようである。
良かったー……この感じならそんなに時間掛からず会う事できるかな?
それはそうと遊佐さんそんな簡単に返事して大丈夫?
この岩1トンあるけども。
ハッとして岩のほう振り返ったけど、やっぱ気付いていなかったな。
そしてこっちみるなし。
「……」
「……手伝いますよ」
「かたじけない!」
まあ、そんな目で見られたらこういうしかないよね。
とりあえず砕けた岩はどかして、同じ場所に設置で良いかなあ。
「そういえば御子神殿」
「ん」
岩の位置を微調整していると、遊佐さんが俺に何やら聞きたいことがあるらしく作業の手を止めて声をかけてきた。
ちょっと待って、微妙な調整がむずかしい……砕くのは簡単なのに。
「此度はまことに新年の挨拶にきたのであるか?」
「んー……新年の挨拶ってことは確かですが、実は義総様にお願いしたいことがあるのです」
「ふむ」
俺の目的が他にあることに気が付いていたか。
まあ、そうよな。これまであまりここに来たくない感じでいたのに、急にアポなしできたんだからそら何かあるってなるよな。
とりあえず遊佐さんに話を聞いて貰って、あまり反応が芳しくないようなら義総様に話を持って行くのは……いや、話の持って行き方を工夫するようにするか。
「おそらく、許可は下りるだろう。何なら殿から支援があるかも知れぬぞ?」
「おー……ありがたいですが、私のわがままなので許可頂けるだけでも嬉しいですね」
割と反応は悪くなさそう。
まああくまで遊佐さんが俺の話を聞いた限りだけどね。
義総様がどんな反応するかは聞いてみないと分からんねえ。
「そういえば毎日湯に入っておったなあ……どこか悪くしたのか?」
「どこも悪くしてないですよ。単に温泉に入りたいだけなのです」
湯治だったっけ? この時代、温泉とかはそっち目的で入るのが大半だろうけどね。
俺みたいに怪我したり病気でもないのに毎日湯につかるのは変な目で見られても仕方のないこと。
とはいえずっと変な目で見られるのもあれなので、早いとこみんなにもお風呂や温泉つかる習慣をつけて貰いたいところではある。
ある程度清潔にしといたほうが病気とかなりにくいだろうしねえ。




