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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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78話「正月の過ごし方」



「新年あけましておめでとう誰もいないねえ!!」


一面真っ白な雪景色の中、俺のむなしい叫びが雪に吸われて消えていく。

せっかく新年あけたというのに祝い合う人が誰一人いやしねえのです。まさか戦国時代の人は新年を祝う習慣がないとかそんなのだろうか。


なんて悲しい元日だ。



こんな悲しい日はダラダラとネットを見ながら過ごすに限る。



「……え? フォロワー1000人超えてる?」


以前動画と画像を投稿して放置していたSNSを久しぶりに見てみると、最初0人からスタートした俺のアカウントのフォロワーがまさかの4桁に突入している異常事態が起きていた。


まさか七尾城からの眺めに興味ある人がこんな居るとは予想外だったねえ。



「なるほどこれが炎上ってやつね……」


ごめん全然違ったよ。


まさかの本名で登録したことによる炎上とは……なんかすっごい数の通知とメッセージ来ているけど、まあろくなこと書いてないだろうし見なくて良いか。


たぶん通報? とかもされているだろうけど、幸いアカウントがBANされてたりはしないようだ。

動画サイトも炎上しているけど、こっちもBANはされていないね。


そのうちまた動画と画像投稿しておくとしよう。

普請の光景や、既にいくつか建築も本格的に始まっているしその辺を撮影するのが良いかなー。撮りダメしてたのもあるしね。


歴史が好きな人なんかは興味示すと思うんだよね。

今回は炎上でフォロワー増えたけど、どうせなら普通に投稿して増やしたいものである。


まあ、とはいえ気が向いた時にやるぐらいだけどねえ。

他にやる事いっぱいあるからこちらにばかり構ってはいられないのだ。




「そうでしたか。教えてくれてありがとうございます」


「勿体なきお言葉あ! 身に余る光栄にございましゅ!」


さっき誰もいねえ! って言ったけど、探してみたらちゃんと居たよ。

たしか遊佐さんの配下だったはず。


前にキャンピングカーで森を爆走した時に、遊佐さんが駆けつけてきたでしょ。

その時に居たうちの一人だ。


お礼をいったらものすっごいガチガチになってしまった……噛んだのは気付かなかったことにしておこうね。


「年末は大掃除して、年始は主君の元に挨拶に行くんだったかな? それじゃしばらく戻ってこないねえ」


年明け早々お偉いさんに挨拶行くとか戦国時代の武士は辛いね。

しばらく寝正月したいだろうに。


まあ、とにかく今日明日で遊佐さん含め丸山さん長さん温井さんとかは戻って来ないことが判明した。

呼びかたは様付けはやめてくれと言われたので、もうさん付で呼ぶことにしたよ。


ああ一応偉い人の前では様付けで呼ぶからそこは安心してほしい。

俺みたいな外見お子様がさん付けで読んでたら問題あるだろうしねえ。



「えーっと……海まで釣りに行ってきます。一泊するので明日戻ると思います。御子神」


とにかく護衛で残る人以外は居ないのであれば、俺も多少はめをはずしても良かろうと思うんだ。

川釣りは人が多くなったからか、それとも仕掛けに慣れたからか最近あまり釣れなくなっていたんだよねー……なのでここは冬の日本海に行って大物でも狙おうと思うんだ。


能登の冬といえば寒ブリ。できれば10kg以上、可能なら14kg狙いたいけど難しいかなー。


ま、とりあえず思い立ったが吉日だ。

置手紙して近場の海岸まで向かって泊りがけで釣りと洒落こもう。




「み、御子神様!? どちらに行かれるのですか……?」


やっべ、見つかった。


「ちょっと海まで視察に行ってきますね。泊りで向かうので戻るのは明日になります」


まあ、あんだけエンジン音鳴り響かせばバレるのは当然なんですけどね。

とりあえずキリっと表情を造って遊びに行くんじゃないぞと言い訳しておく。


「私が戻るまでここの警備よろしくお願いしますね。これ、合間に皆さんで飲んでください」


追いかけてきたら困るので、余ってた日本酒を一本渡しておく。

そして受け取ったあたふたしている内にエンジンをふかすとキャンピングカーは雪原へと向かい進んでいった。




「道がよー分からんけど、とりあえず海に向かって行けば良し!」


村を超えたあたりからまじで道が分からんぞ。

タイヤの下が道なのか畑なのか川なのか……こいつでなきゃまともに移動できんだろうな。


もっとも地元の人であればちょっとした段差とかから道を判別できるのかもだけど、あいにくと俺はここらの道を通ったのは七尾城に行った時だけである。


道なき道を爆走するしかないのだ。


まあ周囲に山は見えるので、それで大体の方角は判断できる。

とりあえず海辺に辿り着けば問題なし!



そしてキャンピングカーを走らせること30分ほど。

一応人里避けつつ海を目指していたので、方向がずれないか不安であったが。

運転席から見える光景に、白一色ではなく青い海面が出てきた。




「……波が、波が高い」


よっしゃ、さっそく釣りしようぜと海岸にキャンピングカーを着けたんだけど……そこそこ距離があるのに波しぶきがここまで届いているな?


冬の日本海だし、まあそんなもんか。

とりあえずトレーラーから船外機付きボートやら釣り道具一式を引っ張りだすとしよう。




「あかん転覆するぅ」


波がまじで高いし風が強い。

どうにか波が高くない場所から海にボートで乗り出したけど、すぐ様波に煽られてひっくり返りそうだ。


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― 新着の感想 ―
こんばんは。 冬の海はマジで怖いらしいですからなぁ…。まぁ自然はどの季節も怖いですが。
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