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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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26話「鳥といえば……?」



「養鶏か……」


「やはり難しいですか?」


俺の提案を聞いて遊佐さんは黙りこんでしまった。

眉間に皺を寄せていることから、養鶏の提案は時期尚早だったのかも知れないねえ。


誰もが遊佐さんのように広い心を持っている訳じゃないし、もっと時間をかけて広めるしかないか……とりあえず遊佐さんの身内と、いつか来るであろう職人さん達。あとは赤井さんや緑谷さんの商人達もだし、百姓の人達も肥料方面からじわじわ行きたい。


お坊さんは最後かな。



「ぬ……昔はしていた者が居ったようだが、今はとんと見かけぬな。それになにより殺生にあたるので、忌避するものが多かろう」


あ、養鶏まったくやってない訳じゃないのね。

殺生云々は鳥を食べることなのか、それとも卵を食べることか……両方か?



「それ言ったら何も食えなくなっちゃうんじゃ……お魚だって生きている訳ですし。うまっ」


「……それもそうですな!! うまい!!」


やっぱだいぶ心が広いよね遊佐さん。


ところであなたが食べた餃子は俺の分なのだが……?

餃子1個にぐぬぅとなっている俺の心はだいぶ狭そうである。


まて、2個目はダメだ。

搾菜たべて我慢しないさい。我慢。



「御子神殿は養鶏についても詳しいのか?」


「詳しくは……大規模にやる方法は私も詳しくはありませんので、まずは数羽~数十羽でやってみるのがよいかと」


餃子定食的なものを食べ終えお茶を飲みまったりしていると、ふいに遊佐さんがそんなことを聞いてきた。


一応事前に調べてはいるのである程度は分かる。

養鶏というのは退職した人が趣味として始めることもあり、開設動画や書物がわりとあるのだ。

だがそれはあくまで数羽買う程度のものであって、大規模な養鶏となると俺にはさっぱりだ。



「確かちょうど良い本が…………明日、お渡ししますよ」


そんな時は書物を取り寄せてしまえば良いのだと検索してみるが……思っていたより高った。

もちろん2000円あれば買えるが、あいにく今日はもう使ってしまっていたのだ……やっぱ2000円は厳しいものがあるねえ。


かといって宝くじ分を自由に使えたとしたら……それはそれであほみたいな買い物して、すぐ使い切ってしまいそうな気もする。

難しいところだ。


「助かる……借りがどんどん増えていくな」


「そこはお互い様ということで。私も安定して卵とか手に入るならありがたいですからねー」


こっちのお金で買えるなら、通販で買うより安くすむと思うんだ。

そしたら鶏肉と卵をたくさん使って……大量の鶏肉と卵で何を作るかと言われると、から揚げとかぐらいしか思いつかない。

あと味玉大量に作り置きして常備しておくとか。


……どっちも食べたいな?

お金に余裕ができたらやろうか。どうせなら1kgぐらい揚げてみたいが、種もみ買いまくっている間はちょっと厳しい。


「ふむ。いつでも手に入る訳ではないのだな」


「手に入るには入りますが、そこまで量を確保できる訳ではないので……ほかにも取り寄せるとなると、なかなか厳しいものがあります」


果物とかは旬じゃないと手に入らないやつもあるけど、鶏肉は時期的なものじゃないからねえ。

値段の上下があれど、安定して手に入るものだ。


「なるほど……承知した。まずは某の身内から広げてみよう」


「無理のない範囲でお願いしますね」


「むろん」


期待しているからね。

うまくいったらその時はみんなでから揚げパーティでも開こうか。

見るだけで胸やけするぐらいのから揚げを用意してあげよう。



「……それではこれは確かに預かった。次に来るのは年明けになるかも知れん」


「道中お気を付けて」


翌朝……太陽が昇り始めたころ、遊佐さんは痛む頭をおさえながら帰路に就いた。

お酒飲みすぎるから……っていうほど飲んでなかったか? もしかするとお酒あまり強くないのかもねえ。

それか、この時代のお酒はあまりアルコール度数が高くないとか? そうじゃなければ、口当たりが良いからぱかぱか飲みすぎたとか……まあ、次回以降は調整して飲むでしょ。たぶん。


さて、職人さんがいつ来るのかは分からないけど、とりあえず川までの道をもう少し整理しておこうか。

遊佐さん達が道として使っているほうじゃなくて、釣りとか風呂入るときに使っているほうね。


木をある程度切り倒して、でかい岩とかは除いておくか。

あとは……丸太使って道を均すのもありだ。


最終的な仕上げはー……この時代、舗装とかしているんかね?

ま、そこは後で考えるか。

とりあえず作業だ作業。




「やりすぎた感が凄い」


そんなこんなで、もういくつも寝ると正月。そんな時期になってしまった。

やりたいことをやっているとあっという間に時間が過ぎて行くねえ。


川までの道は調子に乗って幅25m程で通してしまった。

無駄に広いね。下手すりゃ道の左右に家とか建てれそう。


一応丸太を叩きつけて固めておいたけど、どうせなら石畳とかにしたいなあ。

遊佐さん……それか赤井さんと緑谷さんきたら相談してみよう。



「こんな量の砂糖、スーパーでもなけりゃ中々見ないぞ」


そんな赤井さんと緑谷さんだが、前回取引してからそろそろ1か月が経つ。

その間、俺はちゃんと砂糖を毎日1袋と蜂蜜を買い続けていた。


30kg近い砂糖の袋は結構場所とるんだよね……今は箱詰めして外に置いてあるけれど、これ夏になったら保管場所考えないとだね。

冷凍ストッカーに入れると固まってしまうだろうから、涼しい場所……キャンピングカーの中しかないな。

あとで置く場所考えないと……こないな二人共。


いやね。二人のことを考えていたら都合よく現れないかなーって思ってね?

まあ、そんな都合の良いことは起こらんか……スーパーのチラシでも眺めてよっと。


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