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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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25話

遅くなりました(´・ω・`)


「今の時代、なんでもネットで出来ちゃうねえ」


居るのは戦国時代だがな。

名刺からでかいポスターまで、ネットでデータを入稿すればあとはお店が綺麗に印刷して届けてくれる。

少ない枚数から対応してくれるのもポイント高い。




「結構安いね。送料は無料だからまじで助かる」


枚数や大きさによるが数百円から出来るのは凄いと思う。

それでいて綺麗に印刷されるんだから利用する人は結構いるだろうね。


俺の場合は送料が無料になるし、利用しない理由はない。

あとは何を印刷するかだけど……ちらりと遊佐さんが見ていた動画をみると水車の紹介も終わり、紹介元の情報などが流れているところだった……もうすぐ終わるね。

これで良いか。


「遊佐様。ここを見せれば水車の構造分かるって箇所ありました?」


「む? いくつかはあったが……」


「なるほど」


なら話は早い。

おりあえず遊佐さんから一瞬パソコンをうばいさり、動画の最初に戻したうえで全画面表示へと切り替える。


そして悲しい瞳の遊佐さんの前へとパソコンを置きなおす。


これから何をするのかさっぱりな遊佐さんは、悲しい瞳ではなくなり、きょとんとした表情を浮かべていた。

俺はマウスを手に取り、空いた手で画面を指さす。


「ではこれからこの絵を一気に動かすので、その場面が表示されたら声をあげてくださいね」


「ぬぅ!? ……そ、そこだ! ここも! どこ!」


目を白黒させる遊佐さんをスルーし、俺はポチポチと動画の画面を次々切り替えていく。

遊佐さんは慌てて目的の場面が表示されたところで声をあげるが……。


「どこ……? とりあえず今の3場面と、他にも適当なところをキャプチャーとって……」


大まかな構造は分かりそうだったが細部が映っている場面がなかったので、俺のほうで目に付いたところを追加でキャプチャーしておく。

あとはキャプチャー画像を入稿して……サイズはA4でいいかな。


そんじゃ確定っと。

あとは届くの待つだけだねえ。


ホームページをみた感じ最短で3時間ほどで印刷が完了するらしい。

となると……ちょっと早いが昼食にするかな。待ってる間に届くだろうし、届いたら遊佐さんに預けて職人さんに見せてもらおう。

これなら暗くなる前には帰るだろうし、早めに思いついてよかったよ。




「ヤ〇ト運輸ですー。お届け物にあがりました」


「はやっ」


印刷する時間どこいった。

まあ、早い分には問題ないのだけどね……お昼の準備はもう少し後だな。

まずは届いたものを確認しよう。あまり小さく印刷されているようであれば……何か考えるよ。うん。




「どうです? これを見せたら伝わりませんか?」


「なんという精工な絵だ……」


元は動画のキャプチャーなのにずいぶん綺麗に印刷されている。

何かそれ用のフィルターとか使っているんだろうかねえ。


うれしい誤算である。


あと誰かが描いたというわけではないので、これを絵と思われても……まあ、いっか!



「これなら問題ありますまい」


「よかったー。それじゃその紙はお渡ししますので、職人さんによろしくお伝えください」


れっつごーぶん投げ。


あ、もちろん職人さんへの支払いはこちらで用意するし、俺のために骨を折ってくれた遊佐さんにもきっちりお礼するよ。


「それじゃあ、そろそろお昼にしますか」


その第一弾として、餃子とお酒を今日のお昼に提供しようと思う。

二日連続だけど美味しいから良いのだ。


「飯は某が炊こう!」


「ぉぅ……それじゃお願いしますね。私は餃子と卵スープでも作りますので……あ、炒飯も作るのでご飯半分使っても?」


食い気味にきた遊佐さんにお米を炊くのはお任せしよう。

餃子の数が一人15個なので、足りるとは思うけどお酒のつまみで食べちゃっておかずとして残らない可能性もある。

なのでご飯の半分は炒飯にしてしまおう。

こっちも連続だけど美味しいから良いのです。


卵スープは、餃子に炒飯ときたら避けては通れぬ道だろう。

搾菜も安かったらつけちゃおうかなー。


餃子、炒飯、卵スープ、搾菜、そしてお酒……うん、完璧だ!

昼間っからこんなのやっちゃって許されるのだろうか? 許されるよ! だって戦国時代だし!!


「うむ! 何の料理かさっぱりであるが楽しみだ!」


まあ、戦国時代でも昼間っから酒かっくらうてのはどうかと思わなくもないが、まあたまには良いでしょ。たまには。


さて、先にスープ作っておくか。

あとはご飯が炊けたら餃子を焼いて、炒飯を作ろう。

一気に作ることになるから割と忙しいぞ。




昨日よりも若干ぱりっと仕上がった餃子を一口。

焼きたての餃子は恐ろしくあつい。それを一気にいったものだから、遊佐さんはしばらくハフハフとしながら冷まし、そしてごくりと飲み込む。間髪いれずにキンキンに冷えた炭酸入り果実酒……今回用意したのはさっぱりいきたかったのでグレープフルーツサワーだ。それ一気にコップ一杯飲みほした。



「うまい!!!」


めっちゃうまそうに食うね。

てか飲み干したお酒炭酸入りだよ? 慣れていても一気に飲み干すのきついというのに……お代わりすぐ注いでいるし。すごいな。


「なんというのど越し……! この餃子とやらと素晴らしく合う! うまい! 熱いっ!!」


こりゃ腹が膨れるまでこのテンションのまま行きそうだね。

適当に相槌うちながら俺もご飯を食べるとしようか。




「ううむ……胡麻の香りが良いですな。お代わりいただいてもよろしいかな?」


お酒を3本空けたところでようやく落ち着いたようだ。

今は卵スープ3杯目に突入しようとしている……ちなみに炒飯は秒殺されたといっておこう。

何かのCM並ないきおいで食べていたよ。


「しかし初めは卵を食べるなど……と思ったが、食すと実にうまいものだ」


「割と初めから平気で食べてませんでしたかねえ?」


「む? そうだったか?」


朝から卵焼き食べていたでしょ。

そりゃ一瞬戸惑っていた感はあったけど……うまいうまいって飯3合いってたし。



「まあ、良いですけど……卵は食べ過ぎなければ体に良いものですし、肉もそうですね。食べて鍛えればより力強くなりますよ」


「なんと!」


やっぱ動物性たんぱく必要だよね。

着物の袖からのぞく遊佐さんの腕は……あれ、だいぶ筋肉質でぶっといな? 俺の3倍はありそう。


この時代のあの食事でどうやってこの筋肉維持してるんだ……卵とかお肉いっぱい食わせたら凄いことになりそうだ。

ぜひいっぱい食べて貰おう。


「あと、発酵した鳥の糞は肥料にも良いはず」


「おお……確かにそう書かれていたな!」


現代でも結構優秀な肥料らしいねえ。


「気が向いたら養鶏するのも良いんじゃないですかねー」


鳥を食べる習慣が広まれば、鳥を飼う選択肢も生まれるんじゃなかろうか。

そうなれば卵やお肉の安定供給とついでに肥料も確保できてしまう。


あと俺が鶏肉と卵を食べていても白い目で見られなくて良くなりそうってのがでかい。


まあ、坊さん連中がぶち切れそうで怖いってのがあれだけどねえ……米の収穫量増えたら文句言わなくなるんでないかなーと。だって門徒って百姓の人が多いんでしょ? だから騒いでも一部だけになるんじゃないかな……たぶん。

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