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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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24話


「む……そうであるか。それではありがたく頂戴いたす」


そうお礼をいって遊佐さんは本を懐にしまった。

……受け取ったね?


「それで、遊佐様。話は変わりますがご相談したいことがありまして」


贈り物をして断りにくいタイミングでお願いをする……ふふふ、断りにくかろう!



「水車のことですな? 町には水車を作れる職人もいます。幾人か声をかけてみましょう……報酬にもよるが受ける者は居ると思いますぞ」


「助かります」


すごいあっさり承諾されちゃった。

てか遊佐さんいつから背後に居たん……? 考え込む姿を見られていたかと思うと今さらだけどちょっとはずかしい。

へんな動きとかしていなかったよな……?



「どの辺りを田にするおつもりで?」


「そうですね? ……田んぼにするなら向こうの草を刈ってある辺りですねえ」


うん? なぜに急に田んぼの話に……?

田んぼねえ……プロに任せるつもりだけど、自分も少しは作ったほうがいいのかなあ。

基本は自分の食いたい野菜作るつもりだったけども。


作ったとしても10m四方とかそのぐらい範囲かなー。



「なるほど。少し距離はあるが、問題ありますまい。十分な量の水は確保できるかと」


「……なるほど?」


なんで田んぼ云々の話になったのか理解した。

遊佐さん的には水車を作るイコール揚水用ってことなのか。川から水をくみ上げてお米作ると思ったんだねー……てか、その機能も欲しいな普通に。


田んぼか畑かわからんけど、水をやる時に川から汲んでこなくて良くなるし、お風呂にも使おうと思えば使えるよね。


あと、粉を挽く機能もあればお蕎麦とかうどんとかパンとか粉ものが色々作れるようになるかも知れないねえ。

もちろん粉は買えるけれど、挽きたてのお蕎麦とか気になるじゃない?


ますます水車欲しくなってきた。


とりあえず微妙に誤解されているのを解いておこうか。

職人さんにちゃんと作りたいもの伝えないといけないし。



「水車で精米を……確かにそういったやり方もあるとは聞いたことはあるが……ありますが」


「あの、私は本当に神使ではないので、話し方は普段通りで……」


「あ、いや……わかり申した」


こう、たまに思い出したように敬語になるというか、安定していなかったので改めて誤解を解いておこう。

この時代の人は現代よりもずっと信心深いのだろうけど、俺みたいのに向けてもご利益ないんだよ?

その手のはちゃんと神様に向けたほうが良いと思うのですよ。


あとなんかこの手のいかつい人に敬語使われると落ち着かない自分がいる。

どっちかというとそっちの方が誤解を解く理由としては大きい気がしなくもない。



俺の言葉を聞いて、遊佐さんはびしっと姿勢を正したかと思うと、軽く咳払いをして話をつづけた。


「用途が精米となると、構造が変わるのであろうか? 変わるとなると職人もすぐには作れないかも知れぬ」



構造……分らん。

たぶん回転方向の入力を上下の動きに変換するだけだと思うけど……動画さがそう。


「構造変わるのかな……ちょっとお待ちくださいね」


遊佐さんに一言断りをいれてキャンピングカーに入りパソコンを立ち上げる。

とりあえず『水車』『精米』あたりで動画検索してっと。


……うん。

やっぱ単純な構造だね。単純だから壊れにくいし、壊れても直しやすいので今の状況だとそれがありがあい。


あとはこれを遊佐さんに見せれば構造は理解してもらえるだろう。

……動画みせて大丈夫かな? パソコンの画面を拳でぶち抜いたりしないよね?



「……これからあるものを見せますが、驚いて攻撃したりしないでくださいね?」


見せないことには始まらないので、事前に注意したうえで見せることにしたよ。



「ははは、何を見せられるか知りませぬが、この遊佐重盛ちょっとやそっとの事では驚きませぬぞ!」


「そうですか……ではどうぞ」


本当かなあああ??

その無駄な自信と笑顔はどこからくるのだろう。

やっぱ場数踏んでるとかそういうあたり? 大丈夫かなあ……切った張ったでどうにかしようとしないよね? 信じているぞ……?



「おのれ物の怪っ! この遊佐重盛が叩っ切ってくれる!?」


「やめえええい!?」


刀抜くんじゃないですよおお!?

やめろお、それ壊したらもう買えないから! まじで、2000円じゃ買えないから!?




「ちょっとした冗談にて候」


「うそだよ絶対。目がまじだったもん……」


戦国時代の冗談怖いんだよ。冗談に思えないんだよ。

この場にまだ居るってことは本当に冗談だったんだろうけどさあ……てか周りの護衛の人ら一切動じてないあたり、これが普通なのか?


戦国時代こわい。遊佐さんに新しいもの見せるときは縛り上げて身動き出来なくしてからの方が良いのでは……?



そんな俺の悩みをよそに、遊佐さんは何事もなかったかのように動画の続きをみはじめた。

順応力が高いなおい。


「なるほどしかし、思っていたよりは簡単な構造……ふむ。これなら問題なく作れるのではないか」


「おおー」


よっし、水車作れるなら色々と捗るぞ!

さすが日本の職人、便りになるぜ。



「問題はこの構造をどう伝えるか……某はともかく、これを見せたら本当に物の怪と思われかねんぞ」


「ああー……」


……うん。

動画見せるのはダメそう。

箱に人を閉じ込めているとか、そんな風に思われちゃうんじゃないかな……。

てか、よく考えるとそんなものを見せられて、即冗談かますとか遊佐さんすごいな。

冗談のセンスはともかく。



話がずれた。

どうやって職人さんに構造を伝えるかな。

頑張って図面を描くか……? しばらく手書きなんてやってなかったから上手く描けるかどうか。


うーむ。


「せめて図面や写真を印刷できればなあ……」


ネットで調べると水車の図面や写真が結構出てくるんだよね。

そのあたりを印刷して渡すことが出来れば楽なんだけど、あいにくプリンター持ってないんだ。


コンビニでもあればデータ送って印刷とか出来たんだろうけど……。



「ん??」


いや、まてそんなサービスやっているところなかったか?

会社のイベントのパンフレットか何かを頼んでいた記憶が……。


「遊佐様、ちょっとこの動画見ていてください」


「む、お、おう」



遊佐さんにパソコンをほいっと渡して、自分はスマホで検索を始める。

『ネット』『印刷』『発送』この辺りで調べれば……。


「……あった!」


大して探すまでもなく、検索画面のトップにネット印刷、発送のサービスを行う会社が表示された。


なんとかなりそうだね?

明日の更新はちょっと無理かもしれませぬ(´・ω・`)できて夜中カナー

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