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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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22話「冷凍食品おいしくなったよね」


冷凍ストッカーをどうにか稼働できた翌日。

俺は通販サイトでおいしそうな冷凍食品を買いあさろうとしていた。

大量の食品を冷凍ストック出来ることになったこともあって、ちょっとブレーキが緩んでしまった感じである。


……とはいえ金銭的に強制的にブレーキ掛かることにはなるのであるが。


されはさておいて、2000円という限られた予算内でもセール品を狙えば色々買うことはできる。


「お、餃子いいね。お酒も買っちゃおう……へへへ」


だが、餃子60個入りの大袋見つけてしまったのと、お酒を数点購入したところで今日の予算は尽きた。

たまに食べていた餃子でつい懐かしくなってね……まあ、今日で全部食べずにほかの日に回すこともできるし、良しとしよう。


……でもなあ60個だよね。

下手すりゃ全部食えそうな予感がする……ご飯も炊いておくか。


今夜は餃子パーティーだぜ。




「焦げ付いてないよな……お、ちゃんと焼けてる」


大き目の皿をフライパンにかぶせて、一気にひっくり返す。

くっつくと悲しいことになるが、幸いなことに綺麗に全ての餃子を返すことに成功する。


タレはオーソドックスに醤油に酢とラー油だ。

味変で他のに変えるつもりではあるので、まずはこれで食べよう。


さっそく餃子にかぶりついてと行きたいところだが……濃い目のきつね色に焼きあがった餃子を前にまずは一杯。


「っくぁー……久しぶりに飲むとおいしいねえ」


炭酸が喉を通る感覚はひさしぶりだ。

もっと暑い時期に飲めばより美味しく感じるのだろうけど、こうやって寒い中焚火を前にして飲むのもまた良いものである。


「餃子うっま」


焼き目はパリっというよりはカリッとしていて、皮は厚めでもっちり感がある。

中からは肉汁があふれ、肉のうまみと野菜の甘みのバランスが良い。ニンニクとニラは控えめだが物足りない訳ではない。


やっぱ美味しいなここの餃子。

そしてお酒が止まらない……このままいくらでも食べられそうだ。


次のを焼いておかないと。



「おっと、炒飯も食べないと」


炊いたご飯は半分だけ炒飯にしてみた。

冷凍のを買う手もあったけど、さすがに予算オーバーだったんだよねえ。


「うまし」


今日は卵多めの卵チャーハンだ。

餃子もあるしシンプルなのにしてみたが、これがまた美味しい。


餃子も炒飯も美味しいわでほんとお酒が止まらなくなってきた。

この体で酔えるのかは分からないけど、美味しいからよし!


どんどん焼いてくぞー!




「んあ?」


そして気が付いたら朝になっていた。


「……ああ、そうかあのまま寝ちゃったか」


足元には空になったお皿と、これまた空になった空き缶が6本転がっている。

さすがにちょっと飲みすぎたかー……でも二日酔いにはなってないし、意外と程よい量だった可能性もある。


それはそうと何か肌寒いな。




「いやはや……雪化粧がきれいだねえ」


雪降ってるし……。

焚火があったからか、それとも体が丈夫過ぎなのかちょっと寒い程度で済んでいるが、これ前世だったら凍死コースだよ。


次は気を付けよう。

さすがに風邪ぐらいは引くかも知れないし。




「遊佐さん、そろそろ来るよな」


雪が降ってきたということは、来られる内に来ると思うんだよね。

雪に閉ざされたらさすがに歩いては来るのは無理だろうし。


お米作りの話をメインですることになるだろうからー……お米の作り方をある程度現代に合わせて貰わんといかんのだよね。

たしか現代と戦国時代って収穫量が3倍以上違うらしい……でも現代の種もみを渡しても、作り方を変えなければおそらくそこまで収穫量は増えないだろう。


なのでその辺を話す必要がある。


問題は俺に農業の知識がほぼないってこと。

大問題だねえ!


まあ幸いなことに通販で本は買えますので、良さげな本を見繕って遊佐さんに渡してしまおうと思います。



「あまり最新過ぎてもダメかもなあ……あ、これ良さそう」


現代稲作のバイブル的な本が中古であった。

最初は基本的なところ押さえているやつがいいよね……さ、在庫あるうちに注文だ注文。



「……ついつい最後まで読んじゃったけど、難しいなこれ」


中身どんなもんだろうと読み始めたが、結構面白くて最後まで読めた。

ただ中身が理解できたかというと、前提知識がほぼない俺には理解できない箇所がいくつもあったね。


「やっぱコメ作りはプロに任せるべきだな」


俺は食う専門なんだ。

せいぜい育てるのが簡単な初心者向けお野菜を育てるだけで満足なのだ。


まあ、そのうち難しいのにも挑戦はするけど、今ではないな。

とりあえずはキュウリとか育てて漬物……あ、お米育てるってことは糠が出るよね?

糠漬けとか良いかも知れないねえ。


精米して出た糠は分けて貰うようにお願いしなきゃね。




「……精米?」


ふと思ったが、この時代って精米どうやってるんだ?

現代みたいにそこらにコイン精米機があるわけでもあるまいし。



「臼と杵ってまじ?」


ひたすら時間かけて突いて糠を落とすとか重労働にもほどがある。

ああ、だから遊佐さんあんなにお米欲しがったのか……そりゃ美味しかったんだろうねえ。


うーむ。まいったね……お米採れたはいいけど精米できません! ってことになりかねん。

自分の分は精米機を買えばどうにかなるけど、ほかの人の分もやるのは大変だぞ。


とりあえずいくらで買えるか調べるかー。




「精米機高いのしかない……なんで」


中古品でも高いんですが。

無料もいくつかあったけど、瞬殺されてそう。


自分で精米することってそんなあるか……?



「あー!」


そうか、お米が高くなったから玄米購入して自分で精米して食ってるのか!


なっるほどねえ。

納得したよ……納得したとて精米機買えるようになるわけじゃないんですけどねえ!


ほかに方法はないのか? せめてどうにか自動で出来るようにしないと、まともに白米食えないぞ……。



「水車がないと白米が食えないじゃん……もらったお金全部つぎ込むか?」


調べた結果、水車で杵を動かせばどうにかなりそうというのが分かった。

てか現代でもおいしいお米になるからと、わざわざ水車で精米することもあるんだそうな。


水車ほしいね……臼と杵をセットで作ってくれないかな?

砂糖と蜂蜜代金はこれから増えていくし、ぶっちゃけ今のところ急ぎで使う予定もない……遊佐さん来たら相談だな!


よっしゃ! そうと決まれば水車の図面でも探そうかな。

なくても作れるかもだけど、あったほうが良いかもだし。



「ふむ?」


気合いれて探すかーと、ちょっと伸びをした瞬間背後から声が。

まった心臓はねたんですが……このパターン何度目だよお。

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