20話
「冷蔵庫いっぱいだー……いったん消費しないと」
うどん入るスペースはあったけど、カレーと一緒に置いておくだけのスペースは残っていなかった。
ここしばらくひたすら常備菜とか、保存効くものを作っては冷蔵庫にいれてを繰り返していたからなあ。
それにお金に余裕があるときはウィンナーの大容量パックとかも買ってたりで、冷蔵庫の中を圧迫してたりする。
とりあえず日付古いやつから食べていこう。
今日の食事は全部作り置きしてたやつだな。
「うん、おいしい」
茄子の煮びたしうまい。
ピーマンとツナの炒め煮、苦みが良いアクセントになってていける……初めて作ったけど、こいつはまた作ろう。ご飯との相性も良き。
ああ、そうだ。どちらも家庭菜園で作れるかな? 作る候補に入れておこう。
キュウリの漬物も割とうまくった。
ぽりぽりと歯ごたえがよく、塩加減もほどよい……漬物で飯が食えるね。
白だしと塩昆布とかで適当に作ったけどいけるもんだ。わさびもいれたせいで色は最悪だけどねえ。
キュウリも育ててみるかな。
「ごちそうさま」
お腹いっぱい。
野菜多めで罪悪感のない食事だったせいか、ご飯がすごい進んでしまった。
これで冷蔵庫の空きスペースも増えたんじゃないか? と思い改めて確認してみるが……若干空いたぐらいだねえ。
「さすがに作りすぎたか」
一人で食べる量じゃないなこれ。
一般的な3~4人家族で消費する量だよ。
「でもなあ、これだけあっても大人数きたら一瞬で無くなるよね」
たぶん俺と遊佐さんで食べると消費と補給が釣り合うぐらいの量だ。
まあ、キャンピングカーに置いてある冷蔵庫だから容量がどうしてもね……一人だと十分だけど。
お客さんが来ることも考えると、もうちょいスペースほしいよなあ。
春がきたら色々育てるつもりだし、しまう場所が……あれ?
「とれた野菜の保管場所まじでどうする?」
……ちょっと通販サイトのぞいてみよう。
もしかすると安く売っている可能性もある。
「冷凍ストッカー……みつけた」
とりあえず保存できれば良いので、別に冷蔵庫である必要はない。
大容量で保存に使えるとなるとストッカーが良い。昔、実家で車庫においてたのを見た記憶があるので、この場所でも使えるんじゃないかな……たぶん。
「500L以上のもあるのか、凄いな。屋根も一応用意できるしやっぱこれがよさそうだよな」
数か月分の食糧ストックできそうだねえ。
冷凍効くものはこっちに入れて、使うときは冷蔵庫で解凍すると……うん、良さそうだ。
欲しいなこれ。でもお高いんでしょう?
「10万以上するのかー……思っていたより安いけど、絶対買えない」
肝心のお値段だけど、容量の大きい業務用は二桁万円で、容量の少ないやつでも1万円からとかだ。
まじでお高い。日々のお小遣い2000円じゃとてもとても……いやもうボーナスか何かくれませんかね。
時期的にボーナスの時期なんだし、何かあっても良いと思うんだよ俺は。
「……2000円変わらず!」
チラチラしてみたけど増えてなかったですわ。
残念。他の方法考えるしかないか。
「クーラーボックスあたりに氷を入れてー……って大きいのは結構良い値段する」
氷は冷凍庫で作れはするから良い考えかなと思ったけれど、あまり大きいボックスは買えないね。
あと製氷能力に限界があるから、あまり大量に保管はできない。
とは言え多少保存するのに使えるはずなので、一時的に使うぐらいなら良いんじゃないかな。
「この時代の人はどうやって保存しているんだろう。氷室はさすがにないよな……やっぱ保存食にしているのかなあ」
塩漬け、乾物、酢漬けとか。
……きっちり保存する用だろうし、たまに食べるのには良いけど毎度食べるのも辛そうな感じがする。
くそう……桁一つ間違えて出品でもしてないだろうか。
「んー……え、5万円切ってる」
何やらやたらと安いのをみつけた。
なんだろう……詐欺サイトか?
「なるほど中古か……別に中古でもいいよな、冷えれば」
詐欺サイトとか言ってごめん。
中古品を安く譲りますよーってサイトだったね。
物によっては本当に安い……業務用のでかいやつで1万切っているのもあるぞ? どうなってんだ。
「産業廃棄物扱いになるから、処分代がくっそ高いと」
どうやら業務用の冷凍ストッカーは処分するのにお金がかかるそうだ。
それなら安く譲渡したほうが結果として安くなる……と言うわけでこんな投げ売り価格で並んでると。
中には返却不可とかもあるし、外れを引いた日にゃ買った人は地獄を見ると……こわいこわい。
でもこちとらそんなの関係ないところに住んでいるのでメリットしかないねえ。
さて、2000円以下で買えるのはあるかな。
「安いの壊れているのばかりだ…………あれ? これほぼ新品ぽいけど0円だぞ??」
さびさびなジャンク品とか、数十年前の製品で動きませんよとかそんなのばかり。
そんな中、見た目は新品のものが0円で並んでいた。しかもめちゃくちゃでかい。
たぶん壊れているのだろうけど、こう新しいのなら壊れていない部品もあるだろうし、ニコイチでどうにかなるかも知れない。
とりあえず詳細をみてみよう。
「ええと何々……長時間使用してはいけないモードで使っていたら壊れましたと……」
交換も不可で修理にもお金が掛かるので、引き取りにこれる方に差し上げますとな。
ほー……時間来たら自動で止まる機能とかなかったんかね。
「症状的にコンプレッサーがダメになったんだよな。てことはコンプレッサーを後付けできればまた使える……? いや交換時にガスが漏れるからダメだ」
中古のコンプレッサー買って無理矢理つければいけるんじゃね? と一瞬思ったが……でも勿体ないよねえ。
「うーん……いっそコンプレッサーを取っ払っぱらうか? 確か圧縮空気使って冷風だすやつあったよな
」
ボルテックスクーラーとかいうやつ。
冷媒なんかも要らないし、コンプレッサーがあれば冷風出せるんだよね。あれの冷風を配管に流せば行けるかも? 余裕で0度以下の風だせるし……可能性あるな。
問題はかなりの吐出空気量がいること。2000円で買えるやつでそんな性能良いのがあるかというとねえ。
それにボルテックスクーラーの安いやつがそもそもあるのか……とりあえず調べよう。
「あったよ!」
どちらも2000円切ってるのあった!
どこぞの工場を閉鎖するとかで、在庫処分しているのかな? ありがてえ。
ただ買えるのはどちらか片方なので、日付変わったらすぐにもう片方も買うとしよう。
いやあ下手すら壊して終わりになるかもだし……なんかドキドキしてきたねえ!
「か、買っちまった……」
とりあえず冷凍ストッカーの800L近いばかでかい奴とコンプレッサーをぽちってしまった。
0円の買えるのか? と押す直前に疑問が浮かんだが、無事処理されたようである。
よかったよかった。あとは商品が届くのを待つばかりである。
と言ってもすぐ届くんですけどね。
ほら、もうチャイムがぴんぽんぴんぽん、ぴぽぽぽぽぽんと……え、なに? こわっ。
「ヤ゛〇ト゛運輸ですけどォ゛!!?」
おぉ……いまだかつて聞いたことないような名乗りが……一体何があった?
とりあえずサインしに行くか……怖いけど。
「ハァ……ハァ……サイン、お願い……ハァ、フゥ……します。……うっぷ」
サインをしに向かうと、そこにいたのは肩で息をする、汗だくな配達員さんであった。
血走った目でこちらを見ておられる……副音声で『コロス……絶対コロス』とか聞こえてきた気がするねえ!
とりあえずサインしたら帰ってくれたけど、荷物の重量確認したらやばいことになってた。
「おお……100kgと50kgか。ごめんねありがとう配達員さんやすらかに」
人が運んで良い重さじゃない。しかも一人とか……正直すまんかった。
とりあえず荷物あけようか。
高圧になりますし、危険なので間違ってもまねしないでね(´・ω・`)動く保証もありませぬ




