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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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19話「雪の季節」

みんなに刺される前に、配達員さんから荷物を受け取りごそごそと包みを開ける。

消えた配達員さんをみてザワザワと騒がしくなるが、そこはスルーだスルー。


今回購入したのは飴である。

値段も手ごろで個数も入っていて、それでいて味も良い。


「これどうぞ。パイン……南蛮の果物を使用した飴です」


いろいろ種類があるので、どれにするかちょっと迷ったがここは昔からある有名なパイン味の飴にしておいた。おいしいよねこれ。

べっこう飴とかででも良かったんだけど、それだとちょっとインパクト足らないかなーと思ってねえ。


とりあえずベリベリと袋をあけて、全員に飴を5個ずつ渡していく。

何せ1kgパックだからね……200粒入りだから5個配ってもまだ余る。


受け取った人の反応は様々だ。

真っ青な顔で固まる人。頭を下げて恭しく受け取る人。すごい興奮している人……最後のはちょっと怖かった。


「飴……? 固いですな」


遊佐さんは割と冷静な反応だった。

もしかするとこの時代にも飴ってあったのかな? 固いって言ってるということは、水飴とかかねえ?


おっと……とりあえず袋ごと食わないうちに、食べた方説明せんと。


「固形の飴だからですねえ。食べ方はここのギザギザしている個所をこう引っ張ると袋が破けるので、ぱくっといきます」


「うまあい……」


ためらいがない!

というか説明終わる前に食いましたねえ!


まったく……よし、ほかの人も遊佐さんの様子をみて食い始めたな。何人かおがんでて食ってないけど。

俺もひさしぶりだし食べるとしよう。


「うん、おいしい」


安定したおいしさがある。

こう、ころころと口の中で転がしているとばりぼりと……いやこれ皆かみ砕いてない?

音がすごい……まあいいけどね。でもかみ砕くとすぐ無くなっちゃうぞ?


「これ差し上げますので、皆さんで分けて食べてください」


「かたじけない!」


大袋を買ったもんで100粒以上食べてもまだ半分残っている。

残りは帰りの道中食べてもらうとしよう。

ここに来れなかった人も……まあ今回はねえ? 何が引っ掛かったのかよく分からないし、もしかすると音の正体を退治しにきたとか、あとは混乱していて静止が効かずにこっちに攻撃する可能性あったとかね? 色々ありそうなので、みんなで分ければ良いと思うよ!


「それじゃ皆さんお気をつけて」


「御子神様も……雪で本格的に積もる前にはまた来ます」


遊佐さんを先頭に、俺が川まで繋げておいた道をぞろぞろと一行は歩いていった。

まだ綺麗にならした訳ではないし、丸太で無理やり埋めたようなところもある。

それでも川岸を歩くよりは大分良いのだそうだ。


色々あったけれど道を通してよかったよ。

……ところで遊佐さん、最後にまた様付けてたねえ。


まあ、呼ぶだけならちょっと俺がむずむずするだけで、別に良いのだけど。

戻って何を報告するのか……まあ、悪いようにはしないはず。


信じているからな!




そして色々あった翌日の朝のこと。


「うー……」


俺はPCを前にして頭を悩ましていた。



「雪がちらついている……カレーだな!」


朝起きて開口一番にそんなことを言ったのがつい先ほど。

こちらの世界に来てからそろそろ一か月だ。前の世界であればボーナスもらってうきうき……あんましていなかったけどさ。まあとにかくボーナスの時期である。

気温もかなり下がり、ついには雪が降り始めたのだ。


そしてなぜカレーかと言うと……キャンプでカレーというのは、キャンプをやる以上避けられないことだ。

何度かやっていればいつか口にすることになる……と個人的に思っている。


もちろん悪い意味なんかではなく、カレーは好きだしキャンプで食べたいとは思っていた。

ただ食べるシチュとして、せっかくなので雪が降るようなくそ寒い中で、はふはふしながらカレーを食べたかったのだ。


……まあそんな拘るポイントじゃない気がしているけど、せっかくなので初回ぐらいはやっても良いんじゃないかなとね。


そして何を悩んでいるかというとだ。



「ルーで作るかレトルトにするか……」


ルーから作ったのもレトルトを温めたのもどちらも好きではある。

これも味というよりかシチュの問題だ。


どっちもやってみたくはあるんだよね……もう、あみだくじで決めるか。

自分じゃなかなか決められない。




「カレーうますぎる」


結局レトルトを温めることにしたよ。

お盆に食べそうな名前のカレーから始まり、本格的で辛めのやつまでいくつか温めて食い比べだ。


どのカレーも味に個性があって、面白いね。

もちろんどれも美味しいけれど。


もう美味しすぎて明日もカレーで良いんじゃないか? と思えてくる。

まあ、数日で飽きがくるんだろうけど……やるなら週一ぐらいかねえ? たしか海軍が毎週金曜日はカレーだったかな。

それに倣って俺も毎週金曜はカレーにするか。



「ばれるまで内緒にしよう」


特に遊佐さん。

香辛料効いているからこの時代の人の舌に合うかはわからないけど、もし滅茶苦茶気に入ってしまった場合は……カレーと一緒に米が湯水のように消えていくことになるだろう。


俺でさえ普段より食が進むせいで3合じゃ足らないもの。

おそろしい。



来週はルーから作って、おそらく余るから冷蔵庫で保管だな。

そして翌朝温めて食べても良いし、カレーうどんにしても良い。


余ったカレーで作ると怒る人がたまにいるけど、俺はどちらも好きなので気にしていない。


うん、カレーうどん良いな。

あとでうどんを補充しておくとしよう……冷蔵庫の空きあったかなあ。


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