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決戦
四名のカエロヌ兵に護られていたのは、やはりカエロヌ大公、その人であった。
そして四名のカエロヌ兵は、大公の親衛隊であり、国内最強を謳われる者たち。
数の上では十三対四。だが通路の狭さにより、ブラナテラ精鋭部隊が絶対的有利とは言えぬ状況だった。
槍を交えた彼らは、一歩退き、まずは間合いを保持――しかし、ブラナテラが三名の魔術士は動いていた!
二名は通路を破壊し敵の退路を断つため、カエロヌ大公、その後方の天井を標的に『掘削』の詠唱を開始――もう一名は大公へ直接攻撃するため『焔』の詠唱を開始!
最前衛では槍術士が睨み合い――刹那、何かが。
ブラナテラ陣営からカエロヌ陣営に向けて、何かが吹き抜けた――そのような感覚を、場に居合わせた者たち全員が覚えた。
――正確には、その感覚を受けたのは、カエロヌ大公と、パウルスを除いた全員であった。
直後。
どさり、とカエロヌ兵の背後で音がした。
そこには、仰向けに倒れたカエロヌ大公の姿。
そしてその胸には、パウルスの剣が、深々と突き立っていた。




