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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
ナゥラ攻城戦
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遭遇

 傭兵団が動かない――!

 カエロヌ兵は、わけもわからぬまま、とにかく、穿たれた城壁から迫り来るスクドゥマ軍が侵攻への対処に追われた。

 一方、ブラナテラが精鋭部隊は、カエロヌ大公の居住区へ向け、進撃を続けていた。

 その通路をひた走る中――彼らは不意に、五人の男たちと正面から遭遇した!

 それは剣兵二名、槍兵二名。そして最後尾にいた残る一人は、ひときわ荘厳な衣装をその身に纏った、それは明らかに非戦闘員。

 恐らく、カエロヌ大公――!

 精鋭部隊の面々はそれを即断!

 ブラナテラ兵が起こした次の動作は、ほぼ同時!

 まずは二名の弓術士が、カエロヌ兵の間隙を狙い、大公と思しき人物に矢を射る!

 次にクリストフォルスともう一名の槍術士が、その獲物を手に突撃!

 さらには魔術士の一人が魔法『氷刃(アイシクル)』にて、氷の牙を放つ!

 以上の五撃がカエロヌに襲いかかった!

 対するカエロヌ軍は、その剣兵の一人が、手にした剣で矢の一本を打ち落とす!

 また剣兵がもう一人は、武器での対応が間に合わず――だが! 後方の人物を庇うように左腕を差し出し、その前腕を貫かせることで、矢を食い止めた!

 さらに豪腕の槍術士、クリストフォルスの一撃を、カエロヌの槍兵がその獲物で受け止める!

 そしてカエロヌがもう一人の槍兵は、片手で携えた槍にてブラナテラ槍術士の攻撃を受け流すと同時に、もう一方の手で懐刀を抜き、氷の牙を弾き飛ばした!

 ブラナテラの精鋭部隊、その面々が感じたことは同じだった。

 眼前のカエロヌ兵四名、その全員が相当な猛者――!

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