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掌握
カエロヌの篭城作戦は、その計画を根底から覆されていた。
――ときに、傭兵部隊も集団となると、その団長格や、隊長格の人物が存在する。
その日、夜明けとともに、スクドゥマに雇われていた傭兵団、その代表格の面々は、スクドゥマ軍の大将に呼び出されていた。
そこで大将は、代表格となる人物らに、カエロヌと傭兵団との共謀が明るみに出たことを伝え、その上で、報酬額を改めて提示した。
その額は、スクドゥマから支払う予定の報酬額に、カエロヌから支払われる予定の報酬額を単純に加えたもの――つまり、寝返らなければ、報酬の二重取りを約束する、といったものだった。
傭兵団にこの話を断る理由は無かった。
報酬額の魅力もあるにはあったが、寝返りを知る相手に刃を向けたところで、不意打ちの効果など期待できず、自らの身の危険が増すだけである。
これでスクドゥマ軍は、傭兵団の動きを掌握した。
さらに大将は、スクドゥマ軍にとって有益な情報をもたらした者を対象に、追加報酬の話を持ちかけた。
それによりスクドゥマ軍が得た情報、それは、城壁の崩壊後、城内での爆音を契機に寝返る手筈であったという、計画の内容。
そして――隠し通路の記載こそ無いものの、ナゥラ城内の図面――!




