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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
ナゥラ攻城戦
83/152

合図

 ナゥラ城内での爆音、それは傭兵団が寝返る機を示す合図だった。

 これによりスクドゥマ軍は、カエロヌ軍と傭兵団の挟撃を喰らい、甚大な損害を被る――はずだった。

 だがしかし、ナゥラの城壁の上にてカエロヌ兵が見たそれは、スクドゥマの側につき続け、侵攻してくる傭兵団の姿――!

 同刻。

 ブラナテラの精鋭部隊は、爆音を認めるや否や、次々に地下通路から踊り出し、その姿を現した!

 彼らは瞬く間に、その場に居合わせた二名のカエロヌ兵を屠り――予想通り格納庫であったその間取りを見回し、そして通路に出て辺りを一瞥し――その先陣を切っていた剣術士が声を上げた。

「現在地は第三格納庫、目標は左です!」

 彼らはその声に応え、格納庫を出て左手の通路を直進!

 道中、彼らは何度かカエロヌ兵と遭遇したが、その矛先が、剣が、矢が、氷の刃が。ブラナテラが精鋭たちの攻撃は、カエロヌ兵に抵抗の余地すら与えなかった――!

 そしてクリストフォルス率いる小隊が進む先、その方角にあるのは――カエロヌ国が大公、その居住区!

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