城壁
ナゥラ城前では、スクドゥマ軍による城壁の破壊活動が、またカエロヌ軍によるそれの迎撃が開始された。
スクドゥマは、槍兵、剣兵が最前線で盾となり、そのすぐ後ろで魔術隊が中距離から、魔法にて城壁を徐々に破壊。
対し、カエロヌ兵は城壁の上から、矢や投石、遠距離魔法にてそれを妨害。
だがスクドゥマ軍は強攻のため多数の魔術士を擁しており、城壁の破壊――こと小規模な貫通程度であれば、その実現は時間の問題であった。
一方、地下通路では、ブラナテラの精鋭部隊が、目的地――つまりはナゥラ城内へと続くであろう、梯子のある行き止まりへと達していた。
そして槍術士の一人が、梯子の上を塞ぐ板に聞き耳を立てたのち、小隊の面々へ次のように伝えた。
「断続的に足音、そして物音が聞こえます。人数は多くて数名程度。急いでいる印象を受けます。恐らく既に戦闘は開始されており、この上は格納庫である可能性が高いと推測されます」
その言葉を受け、小隊の面々は一時待機。
来たるべきときに備え、ある者は準備運動を。またある者は瞑想を。そしてある者は詠唱すべき呪文の確認を。各々は、思い思いに過ごした。
ほどなくして、ナゥラの城壁をめぐる攻防で動きがあった。
城壁の破壊は進み、まずはごく僅かにそれを貫通――そこから先は早く、間もなく、人が数名通れるほどの空間が出来上がり、スクドゥマ兵たちは突撃を開始!
直後、ナゥラ城内にて轟く爆音!
それを契機に、局面は大きく動いた――!




