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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
ナゥラ攻城戦
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探索

「そうだな――さて、どう出るべきか」

 ヤコブは言い、パウルスともう一人の剣兵とで相談を行い――ほどなく、意見はまとまった。

 まずは適当な廃屋を二軒見つけ、捕えた男二人を、別々に閉じ込めた。

 次いで、将軍クリストフォルスへの報告のため、剣兵一人を野営地へと戻した。

 そしてヤコブとパウルス――二人は、隠し通路の探索へと向かった。

 幸い、カエロヌの使者が消えた民家、その裏口の錠は木製であり、剣にて破壊できた。

 そうして屋内へ侵入したところ、やはり人の姿は無かった。

 そこで準備していた松明に火を灯し、屋内をくまなく調べると――案の定、床板に開く部分があり、そこに地下へと続く梯子が現れた。

 ヤコブとパウルスは、行けるところまで行くことを決め、周囲の気配に細心の注意を払いつつ、地下へと降りた。

 地下道は、人工的に作られたもののようだった。

 すなわち、その造りからして天然の洞窟ではなく、迷路のように道がうねったり、入り組んだりはしていなかった。

 また途中、いくつか枝道はあったが、ナゥラ城の方面に延びるであろう道は、特に整備されていてわかりやすく――やがて二人は、梯子のついた行き止まりにぶつかった。

 距離からして、恐らく、この真上がナゥラ城――!

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