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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
レクスパトリアの戦い
72/152

 スクドゥマ軍の大将は、ブラナテラ軍の働きを大変に称賛した。

 何せ自国の軍勢が手を焼いた、カエロヌ秘蔵の長槍軍隊を、崩壊へと至らしめる契機を作り上げたのだ。

 そして今回の戦で、カエロヌ軍の懐へ切り込んだ剣術小隊――つまりヤコブ小隊は、次なる応援の機会があれば是非にも派遣してほしいと、直々の指名を受けた。

 また、この頃からパウルスは、ブラナテラ軍のうちで噂される存在になりつつあった。

 パウルスが、カエロヌ軍の槍兵を相手に見せた、全身を膝より低い姿勢に保っての突撃――これを真似てみようとした者がいたが、およそ実現できない。

 そこへ来て、過日、パウルスがリーベルタとの会戦で見せた、俊足の目撃者が現れた。

 曰く、パウルスは陰で相当な鍛錬を積んでいるのだとか、天才的な実力を普段は隠しているのだとか、さまざまな憶測が、ちらほらと聞かれるようになった。

 当のパウルスも、そういった話のあることを察してはいたが、それは彼の興味の外であり、本人はまったく意に介していなかった。

 そうしているうちに、スクドゥマ王国からの応援要請が、時を待たずして訪れた。

■あとがき


 いつも本作をお読みいただき、誠にありがとうございます。


 お陰様でアクセス数やブックマーク数、さらには評価まで、日ごとに何かが増えていっており、それが本当に励みになっています。


 さらには! 先日、作品名でエゴサしてみたところ、本作をおすすめとして挙げてくださっている方が!!

 嬉しすぎました。書き続けていてよかった……。


 さて、今回にて本章は完結。

 次回より新章に入ります。


 そろそろ作品名の通り、パウルスの存在感が少しずつ増して来ました。

 そして次章は、本作初の攻城戦が舞台となります。


 それでは、今後もお楽しみいただけるよう、引き続き努めてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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