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潜行
しかして、完全無欠にも見える槍兵の大軍は、パウルスたち、ヤコブ小隊が待ち受ける地点まで到達。
ヤコブ率いる剣術小隊が総勢15名は、まずは、カエロヌ軍の最前線がやや通り過ぎるのを待った。
そしてその後、カエロヌ軍の隊列の側面へと攻撃を仕掛けるべく、脇道から躍り出た。
だが当然、カエロヌの槍兵たちは、その矛先をヤコブ小隊へと向けた。
それはやはり誰の目にも、剣で対抗するには、およそ困難を極める対面――。
が、しかし!
パウルスが背にした建物の壁を蹴り、カエロヌ軍へと突撃した!
目を見張るべきはその低さ――!
その全身、頭から爪先までもが――敵兵たちの膝よりも下!
パウルスは、まるで地表を泳ぐような姿で! 長槍の下を潜り込む格好で! 頭からカエロヌ兵の足元へと到達!
次の瞬間、パウルスはその剣で、カエロヌ兵数名の脚を薙いだ!
完全に虚を突かれ、脚に斬撃を受けたカエロヌ兵は、槍を構えることはおろか、立っていられよう筈もなく――そうして生じた綻びを縫い、ヤコブとその小隊員四名が――パウルスを含め計六名が、カエロヌ軍の懐へ切り込むことに成功した――!




