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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
ルトゥムの戦い
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敵将

 ――そこは、ルトゥムにおけるリーベルタ軍の本陣。

 大将に向けて、その部下が報告した。

「B点、成功です。続き、状況を観察します」

「……」

 大将は無言にて応え、部下は本陣を離れた。

 ――僅かの後、部下は戻り、再び報告した。

「A点、成功。――C点成功。撃破数は――総計、約50と見られます」

 それを聞くなり、大将は手短に指示を出した。

「……次だ、手筈通りに」

「畏まりました」

 部下は答えるなり、本陣を後にした。

 そのリーベルタ軍の大将は、過去に、ブラナテラ軍と交戦したことがあった。そしてその時、敗北を喫していた。

 それは、パウルスの初陣にてリーベルタ軍の副将を務めていた人物。

 すなわち、自軍大将死亡の報を受け、即時全軍撤退を決定した人物。

 その二つ名は『智将』。

 ――魔術士、トゥッリス。

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