僕(オレ)、能力(チート)を手に入れます
受けた説明によると、こういう事らしい。
(1):手に入る能力は候補から選ぶ事。
(2):能力にはその有用性に合わせて分類化されており、有用性の高いもの程手に入りにくい。
(3):能力を手に入れるには、能力交換値と交換する事。
(4):能力交換値は皆等しく100となっているが、反有用性能力を得る事で増やす事が出来る。
なんだかゲームの様な内容だが、コレが最も効率的なんだとか。
そこで、まずは候補を見てみた・・・その中に、効果は高いが使い勝手の悪い能力『制限型能力』という面白そうな項目を見つけた。
こ、これは・・・その中のいくつかに目を留めた。
【無敵】:70秒の間、如何なる攻撃、及び状態異常を防ぐ。但し、その間の身体の移動は出来ず、使用後は10秒間再使用不可となり、全てに無防備となる。
【最大HPダメージ】:戦闘時に対象となる物に対して(HPの設定されているものに限る)攻撃すると、最大HPにダメージを与える。但し与えるダメージは1だが、60秒間"溜める"事により、戦闘開始時の最大HPの10%にダメージが増加する。"溜め"の時には移動する事は出来ない。
【光速展開】:発動後10秒間、光速で行動出来る。但し、使用後60秒は再使用不可。
これらを組み合わせれば・・・無双出来るんじゃね?
『ほほう、面白いところに目をつけたな・・・ただ、それを全て身につけるには、能力交換値が足りないな。』
残念・・・いや、何か反有用性を取れば・・・
【攻撃力1】:物理的攻撃力が1で固定される。日常生活には支障無いが、力仕事に向かなくなる。
【器用貧乏】:全ての能力値が上がるが、必要経験値が二倍となり、能力値上昇値が半分になる。
これで欲しい能力が全部手に入るな・・・
『それで良いのかな?』
これでいい。聞いた話だと、これから生まれ変わる世界には様々な魔獣や魔物もいて、魔法なんかも有ると云うからな。
『やはりキミは面白いな・・・それでは、私からもささやかな贈物を贈ろう。』
そして、僕には【前世記憶保持】と【全属性適応】の能力が追加された。
『さて、それではコレでお別れだな・・・良き人生を生きてくれたまえ』
目の前が暗くなっていく・・・そうか、転生処理が始まったのか・・・
あ、そういえば彼女の名前も聞いてなかったな・・・
まあ、恐らくは死ぬまで逢えないだろうし、次に死んで逢えたら聞いてみようか・・・
そんな事を考えながら、僕の意識は薄れていった・・・・・・




