戦艦建造
ディーンは荷馬車に乗り、ギルド職員に連れられて難易度の高い現場に運ばれた。
各種現場で高い評価を受けたディーンをより高報酬の現場に派遣する事で高い仲介手数料を上乗せする算段である。
ギルド職員「アンタ、人の3倍働いたら3倍報酬をくれるのか、って言ってたよな。
お望みどうり実力勝負が全面にでる現場だぜ。」
ディーン「…噂は参考にするが、判断するのは現場を確認する俺自身だ。」
ディーンは軍艦が建造されているドッグへと案内された。
ディーンはドッグを見渡しながら船大工の属性に気づいた。
ディーン(!!…こいつら、おそらくバァルジモアから渡ったきた船大工達か…
そしてこの軍艦、従来からある軍艦ではなく、海の大型魔獣も仕留められる戦艦の仕様のようだな…
…ジェルミにせっかくバァルジモアから輸入した戦艦を沈められたためか、最新の戦艦を自国で建造できるようにしているのか…)
ギルド職員から紹介されたドッグ長がディーンに話しかける。
ドッグ長「オークってのは傭兵稼業以外でも使い道があるんだな。」
ディーン「…試してみるといいさ。」
ドッグ長はディーンを現場に連れて行った。
ドッグ長「バァルジモア艦隊がアルゴラ大陸に到達したニュースは聞いているか?」
ディーン「…ミルドランはこれまでミルド大陸の諸国やアルゴラ大陸との経路も陸路を重視していた筈だ…
…ジェルミにも戦艦を沈められてなりふり構っていられなくなったか?」
ドッグ長「ま、そんなところだ。
王都のお偉いさん方は金はだすが、軍艦の建造や海運のノウハウを疎かにしてたんで何から始めりゃいいかも決断出来てないのが現状だな。」
ディーン「…メインマストを組み立てる工程のようだな。
手伝ってもいいか?」
ドッグ長「…10人がかりでやる大作業だぞ…出来るのか?」
ディーンはすぐ現場の流れを理解し、メインマストを持ち上げる場面でも1人で支えてみせ、手の空いた職人達が次の工程を潤滑に入れるように、後押しした。
ドッグ長「…コイツが5人分の給料で雇えるなんてなんて安上がりだ…」




