反躬自省
太古の昔より、世俗からは魔女と呼ばれる魔王候補者、世俗からは聖女と呼ばれる神々との契約の執行者は相克の関係にあった。
互いに互いを滅することは叶わず、強大な2つの主軸の争いから生まれる感情と混沌は秩序を破壊していった。
そして太古から受け継がれる構造の主軸同士が地方ギルドの酒場でぶつかろうとしている。
ディーン「!!魔女と聖女の名を冠する2人の争い!その姿はまさしく!」
エキドナ「このクソ女!!言わせておけば好き勝手言いやがって!!!
!?痛い!髪を引っ張るな!!」
ディアナ「いつも好き勝手に悪口言うのはそっちでしょう!!
痛たた!!鼻を抓らないで!!反則!!」
酒場の野次馬達「いいぞ!お嬢ちゃん達!勝った方に一杯奢ってやるぞ!」
ディーン「…猫のケンカだな…」
酒場店主「…アンタら外でやってくれないか…」
ライザ(…皆んなは自分の方向性がしっかりしている…私も自分に相応しい仕事を選ばないと…)
エキドナとディアナが伝説に語られる争いに発展する可能性があるキャットファイトをしているのを横目にライザは自分と見つめていた。
ライザ(…エキドナさんから修行を施されて成長を実感していた自分にいつの間にかおぼれていたのかもしれない…
…でも今の実力を知りたい、試したい、のも間違いなく私の本音だ…
…自分の生き方と向き合うためにも仕事のあり方でそれを証明するべきだ!)
奮起したライザに一つの依頼書が目に飛び込んだ。
"山林より出没した大型魔獣、沿岸部の街に被害が拡大、討伐を予定とした追跡依頼"
ライザ「!!これだ!!」
今回は2人のキャットファイトで済みましたが、
この争いが、例えば、ミルドランとバァルジモアを巻き込めば、アルグ海域の交易路が確立された現在、世界大戦に発展しかねません。




