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アレンside


ホワイトリベルトとさんとリベルトとさんが

戦いだした頃。

ロギンとカオスが戦っていた。


「ノンノン!僕ちゃまに届かなければ意味が無いですますん!ムハハ!ロギンちゃんは、近距離攻撃ですもんもんね!」


「ヴヴゥヴヴゥヴヴヴヴゥゥヴヴヴヴヴ!!」


そうか。彼の攻撃は近距離攻撃か。

その前に…ごめんね。


透視!!


「……………!?」


見てしまって言葉が出なかった。

なんせ(ロギン)の頬や口はとんでもない事になっていたからだ。

これは痛いどころの話ではない。

食べるのさえままならないのではないか。

どんな仕打ちを(ロギン)は人間に

受けてきたのだろうか。

そうとしか考えられなかった。

人間の残酷さは俺がよく知っているつもりだったが、

こんなにも残酷な事ができる奴がいるのか。

いっそ死んでしまえばいいと思った。

死んでも許されないことをしている。


心があるから人間は特にタチが悪い…。

心に傷を付けられれば元通りにはならない。

そう、1枚の紙をぐしゃっと握り潰して元に戻そうと

しても、綺麗には戻らない。

心だけは元に戻らない。

それも俺がよく知っている事だった。

皆、時間が経てば…なんて言うけれどそれは嘘だ。

それは経験がない人が言えること。


どんなに時間が経っても…心の奥底では眠っているんだ。

俺みたいに…。

痛みが分かれば、相手をある程度は気遣ってやれるだろうけど、物理的にも精神的にも痛みに慣れることを

平気になっちゃいけない。

いつか、必ず壊れるから。

俺はこれがただの押し付けであるともわかっていた。

そして、勝手に人の体をいじることも

許可を得てからの方がいいことも。

普段の俺ならこんなこと考えないだろう。

偽善でもなんでも直ぐに治していた。

ただ、実行に移すのに思い悩むのは相手が(ロギン)だからだろう。

俺は彼に恨まれても、いいと思えた。

それをやる価値はある。

偽善者と呼ばれても構わない。

ただ、彼が幸せになって欲しい…そんな思いだけが

俺を突き動かした。


回復(レフェクト)


そう。

彼を治した。

彼は怒るかもしれない。

だが─────。

彼は俺に優しい瞳を向けた。

そうこれは、あるべき姿でない光景とも言えるのだ。

それを知るのは作者のみ。

そして、すぐ様…カオスを見た。


「ムハハ!ムハハ!アレンちんはとーってもとーっても余計なことをしたるカエサル!まぁいいでしょうノスケ!!さぁさぁ!皿に!更に!盛りつけて!盛り上げてイキマショうちくばい!!ムハハ!」


カオスは、尺八を取り出し曲名を変えた。

トルコ行進曲に。

変えた途端、ゴンドラ()はゆっくり止まる。

リベルトさんがいる岩以外が全て砕けた。

人1人が乗れるくらいに。

そして、ティーカップがグルグル回るように岩も動き出した。

突然、フィールドが変わったんだ。


「ムハハ!ムハハ!この足場が不安定な状態で僕ちゃまを追い詰められるかな?かなかなかー?」


なんて悪趣味な…。

余計にロギンが不利になっていると思ったのは

カオスだけ。

()には、付与したんだよね。

誰って?誰だと思う??

そう彼だよ────。



───


カオスside



「ムハハ!ムハハ!アレンちんはとーってもとーっても余計なことをしたるカエサル!まぁいいでしょうノスケ!!さぁさぁ!皿に!更に!盛りつけて!盛り上げてイキマショうちくばい!!ムハハ!」


アレンちんはとんでもない事をしてくれたのサバンサ!

でもでもデモンストレーション!

この舞台にしてしまえばッ!もう結末は決まっているのでソーロー!


そう!!ムハハ!!

その名も、略してキルティなのでソーロー!!


「ムハハ!ムハハ!この足場が不安定な状態で僕ちゃまを追い詰められるかな?かなかなかー?」


「ヴゥゥゥヴヴヴヴヴゥゥゥヴヴヴヴ!!」


ロギンちんは、治った後でさえも

雄叫びをあげる魔物に替わりませんゾ!ノンノン!

変わりませんノー!ムハハ!

アレンちんとも戦いたいです染み大根!

そろそろ決着ツケマショう念力ぃ!


僕ちゃまは、

砕け散った岩の鋭い破片をロギンちんへ仕向けた。

息の根を止める為にデスぞ!ムハハ!!

その破片はただの破片ではないのでソーロー!

骨まで斬ってしまう喜びの舞!!


「危ないっ!!!」


そうアレンちんが叫んだけれど、ロギンちんは

上手く対処をしていたのですっん。

ふむふむマダマダ改善の予知は!余地はあリマシタルト!

ムハハ!ムハハ!

マグマを使って3分クッキングの時間だヨ!


岩の欠片にマグマを付着させて

全方向から、ロギンちんを囲みざっくばらんに

骨の髄まデロデロ!ミジンギリにしてあげたのでソーロー!

ミジンギリにされた瞬間、ロギンちんの見開く瞳が停止!

堪らなく創界!爽快な気分にさせてくれタマゴパン!

素早く移動してもムダムダむだし!


「ロギン…!!!」


アレンちんは苦痛に眉をよせ、悲しみの叫びをあげたいこ!


「ムハハ!ムハハーッ!アレンちん次はキミの番────」


そう言おうとした瞬間────。


背骨から腹まで一気に切り取られた。

嘘だろう?あんなに刻まれてイタハズナノニ。

人間なら息もしていないハズなのに!?なんで?!なぜだ?!


「ギィイイイイイイイイイイイ!!!」


苦しい所の問題ではなかった。


「はぁ…何とかなった。カオス、君が底抜けに鈍感な人で助かったよ。それに、まぁ君と似たような能力で殺される運命になるなんて、思わなかっただろうしね?」


僕ちゃまはその言葉に目の前が真っ暗になった──。



────

──



ロギンside


カオスを殺るために、

ひたすら攻撃を繰り返していた。

だけど、また離れた。距離を縮めなければ意味が無い。

そんな時、痛みが一瞬にして消えた。暖かい何かと共に。

あの猛烈な痛みが。

いや、痛みなんて最初から感じていなかった(麻痺のせいで)のかもしれないけれど。

誰がこの痛みを取ったのか。

手に取るように分かった。あの黒髪の男だ。

この、痛みを取ってくれたことに感謝しよう。

なぜ?感謝するのかって?

痛みなんてものは、克服していることに間違いがないからだ。

戦闘中に傷をつけられても痛くも痒くもないだろう。

そう確信がある。

あの痛みが取れたことにより、更に威力を最大限に

引き出すことが出来ると自身の体が告げている。

だから、黒髪の男に視線を向けた。

そして、すぐ前を見すえる。



「ムハハ!ムハハ!アレンちんはとーってもとーっても余計なことをしたるカエサル!まぁいいでしょうノスケ!!さぁさぁ!皿に!更に!盛りつけて!盛り上げてイキマショうちくばい!!ムハハ!」


乗っていた岩は砕け散り、足場が少なく不安定になった。

その上、ぐるぐると回る。


「ムハハ!ムハハ!この足場が不安定な状態で僕ちゃまを追い詰められるかな?かなかなかー?」


「ヴゥゥゥヴヴヴヴヴゥゥゥヴヴヴヴ!!」


殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!


あの蔑みを含んだ笑いも、ボクを嘲笑う思考も何もかも、斬りとってやる───。


「危ないっ!」


黒髪の悲鳴と共に、

ピエロが先手を打ってきた。

先の尖った岩の破片をボクに向けてきたけれど

どんなに、斬れる刃物であろうがこの拘束具の前には

無に等しい。

上手く避けれられることに、飽きたのかイラついたのか

さては、もう一段階上の技を使ってきたことまではよかったんだ。気づけば場所が入れ替わっていた。黒髪の男と。

何が起こったのか分からなかった。

状況を呑み込めないまま、再度確認をした。

ピエロは黒髪の男に新たな技を仕掛けたかと思えば急に方向を変え人型の岩に向かってその技が放たれた。

岩が綺麗に真四角に、砕けた時…黒髪が叫んだ。


「ロギン…!!!」


黒髪はボクの名前を叫びながら、悲痛な顔をした。

その際に、手が動く。

小指を立て、次は親指を中にしまい込みその他の指はあげたまま。


”いけ”


躊躇うことなく、素早くピエロの後ろに回り込んだ。


「ムハハ!ムハハーッ!アレンちん次はキミの番────」


ピエロの背骨から腹まで一気に切り取ってやった。


「ギィイイイイイイイイイイイ!!!」


「はぁ…何とかなった。カオス、君が底抜けに鈍感な人で助かったよ。それに、まぁ君と同じような能力で殺される運命になるなんて、思わなかっただろうしね?」


黒髪が安堵した様子で、でも陽気に語りだした──。

その語り方は、不気味さを伴っていた。


───



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