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背徳のダブル・リンク
それから数ヶ月後の、湿った午後。
エドワードは、最愛の婚約者の車軸に特製の潤滑油を注そうと、ボトルを片手に裏庭へ忍び足で向かっていた。
だが、生い茂る木々の向こうから、世界の崩壊を意味する声が聞こえてきた。
『……あ、ああああっ……! だめ、アレクサンダー……そこは、私のいちばん繊細な前車軸の旋回部分よ……っ!』
エドワードはピクッと耳をそば立て、潤滑油のボトルを地面に落とした。
ガタゴト、ゴトゴトと、不自然に車体を上下に揺らすマリアンヌの音が響く。
「ブルルルル……(気にするなマリアンヌ、俺の強力な飛節の推進力に身を任せるんだ。お前のゴム引き車輪を、俺の蹄で極上の快楽へと導いてやる)」
『ああっ! 激しいわ……! エドワードのお抱え御者の、優しい手綱さばきとは全然違う……! アレクサンダーの野生の牽引力が、私の車体の隅々まで響いていく……!』
「何をしているんだああああああーーーっ!!!」
エドワードは頭を抱え、フェンスを飛び越えて叫んだ。




