依頼
「ピザがまた冷たいよ」
レオの問いかけにライザは答える
「また?やっぱりレンジがダメなのかしら」
シローが割り込む
「ライザ、僕の制服を見て何か気付かないかい」
「随分偉くなったって事かしら」
「そうじゃない、僕の所属だ」
「私はもう軍人じゃないのよ、あなたの所属なんて興味ないわ」
「見てくれ」
シローがネームカードを手渡す。そこには
”SOLR-Ⅱ探査局 副局長 シロー・M”
と記されていた。
「SOLR-Ⅱ?SOLRは私だって知ってるわよ。エネルギー問題がそのおかげで解決したのよね。現代人なら常識じゃない」
「原因はSOLRだ。」
「故障したってこと?」
「違う。」
「誰かが壊した?」
「違う。」
「じゃあ何よ。」
少し間を置いて
「……もう一つ見つかった。」
「え?」
「SOLRは一つじゃなかったんだ」
「俺はSOLR-Ⅱの捕縛計画を任されたんだ」
「おめでとう、すごい出世じゃないの。副局長様」
「それだけじゃないんだライザ」
「レオが温かいピザをいつでも食べることができるのはどうしてだい?」
「それでも私には関係ない話よ。とにかく帰って。忙しいのよ」
「忙しい?キミの船は今ドックに入ってるはずだろ?あと一カ月はかかるって。」
「ちょっ」
「ドック側の都合でメンテ期間が変更にならなかった?」
「どっ、どういう事よ!」
「あなたの仕業?!」殴りかかる勢いで詰め寄るライザ。
「すまないライザ。主だったドックを全部押さえててね。でもそのおかげで、偶然キミの名前も見つけた」
「ウソでしょ。信じられない!」
「なんて事するのよ!おかげで次の航海のスケジュールめちゃくちゃよ!」
「帰って!」
ドアの外に押し出されるシロー
「わかった、わかった。大人しく帰るから、最後にひとつだけ! キミに依頼したいんだ。興味があったら連絡してくれ!頼む!待ってるから」
バタン!明らかに怒気を含んだ音を立てて閉まるドア




