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転身
静まり返った会議室
シローは小さくため息をつく。
「どうやって」
それだけは言わないで、との淡い期待は簡単に打ち破られる。
「SOLRのエネルギー波を使う」
「詳細は後で技術主任から説明があるが、理論上は光速の0.18%で航行が可能だ」
「これまではSOLR局が進めていたプロジェクトだったが、連邦政府の直管に移行する。関係局から人員も確保済みだ。あとは取り纏めるPMだけなんだが…」
え?イヤ…まさか…この流れは…
視線が宙をさまようシロー
半歩後ずさる
「そういや、部下が数人聞いたことのない政府の部署に移動したり、急に退職したり、このところ少し変だったなあ」
「宇宙望遠鏡の件どこまで進んでたっけ?火星の探査衛星のメンテもあったし…」
「ま、でもこんな大きなプロジェクトに参加しない手は無いしな」
局長がまばたきを一回する間にシローは決断し、右手を差し出す。
「お受けします」
これがシローの辞書から休日という言葉が削除された瞬間だった。




