永遠のエネルギー
ライザが姿を消してから数日間。
局や連邦艦隊は総力戦で行方を捜索していた。
しかし、手掛かりの気配すら得られなかった。
何度も何度も捜索会議があり、当時のデータも何回も見直された。
そして数ヶ月後、一つの方向性が半ば強引に局長より示されようとしていた。
SOLR局の会議室。壇上には局長。部屋に入りきらない多数の関係者も中継映像を見ている。
「ライザ艦長はSOLR融合時の高次エネルギー反応により、異次元へ転移した、との見解の発表を行う事に決定した。また、その発表を持って捜索は終了とする旨も決定した。」
どよめく室内。中継で見ている関係者の多くも同じ想いだ。
そんな中にはシローとレオも居た。
「レオ、これでよかったと思うかい?」
この数ヶ月のシローの姿を見てきたレオ。その表情には哀憐の色が浮かんでいた。
「僕はこれでいいと思うよ。シローにも母さんの唄は聞こえてるでしょ?母さんはどこか遠くの次元に飛ばされてなんかいないよ。SOLRの白く輝く光の中にきっと居る。だから大丈夫」
そして数日の後、SOLR局の記者会見が執り行われた。大勢の記者を前にして局長が発表する。
「SOLR-ⅠとⅡは融合いたしました。局内外の科学者の意見を基に、局としての正式見解を申し上げます。
ⅠとⅡは太古において元々一つであり、何らかの外力により分離されました……」
中継を一緒に見ているギルバート博士とレオ。
「良かった、私の推測ほぼそのまんま言ってくれてる」
少しだけ歳上のギルバートが隣のレオの肩に頭を預ける。
ギルバートの肩を片手で抱きながら相槌をうつレオ。
「うん。何故母さんだったのか、それだけが疑問だったんだけど、やっとわかったような気がするよ」
向き合って抱きしめ合う二人。
「ありがとう。」
レオが呟く。
「ううん、私の方こそ。最初に私の事を信じてくれて。ありがとう。」
中継のモニターには白く輝くシード。そして逆回転する二つのペタルが捉えられていた。




