ペンディング
艦長室。抱擁を交わす二人。数年ぶりの再会。
扉に厳重なロックをかけた後、灯りが常夜灯に切り替わる。
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普段の照明に戻った室内。穏やかな口調で話し込んでいる。
「……だから、ライザ、わかってほしい。」
「ええ、もうそのことはいいわ。よく分かったから。私たちの科学力じゃどうにもならないって事も。」
シローに会って話ができたせいか、落ち着きを取り戻している。
「もちろんⅡ船のクルー達には好きにしてもらって構わない。地球に戻っても
船に残ってもいい。代替要員が必要なら局で用意する。」
「まだ、目途もたたないってことね。私とギルはこのまま船に残るわ。ジュンとレミーだってその気はないって。私もそうだけど、ギルもこの船が心配なのよ。」
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SOLR-Ⅱが目視できるデッキにシローを連れ出すライザ。
窓から差し込む光が虹色の影を落とす。
「あの光を見ていると、自分が試されているような気持になる。お前には何ができるんだー?って。」
キラキラと輝くシード。まるでスノードームのよう。
ガイドパイプの窓からペタルが虹色に光りながら回っているのがわかる。
「あぁ、そうだな。」
呟くシロー。どんな言葉でも表現できない光景に圧倒される。
ライザの肩を抱き寄せるシロー。虹色のシルエットが重なる。
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二日後ドッキングベイで見送られるシローと局の二人。
「それでは、艦長。」
と最敬礼。
「副局長もお気をつけて。」
返すライザ。
局から派遣の二人も敬礼して補給船に乗り込む。
エアロックのハッチが閉まり、アラートが赤から緑に変わる。
「おとっつあん。昆布茶でも飲むかい」
「すまないねぇ、いただくとするかい」
いつもの寸劇で気を紛らわす二人。
船内がいつもより静かに感じた。




