兆候
2年後、Ⅱまで残り数か月の距離。
最初に気付いたのは輪番のジュンだった。
「艦長起きてください。警報です。」
慌ててジュンの元に駆け付ける。
「一体どうしたの?」
落ち着いて話すジュン。
「SOLRエネルギーに関して警報が出ています。」
「具体的には?」
「エラーコードP-134波動周波数の異常です。同じく136,138も発生しています。」
「わかった。管制に連絡は?」
「すみません、まだです。まずは一報をと思いまして。」
「うん分かった。出力はどう?」
「減少率は1%から3.5%です。定速航行中なので、現時点で航行に支障は出ていません。」
「分かった。管制には私から連絡する。ジュンはそのまま任務に戻って。」
「はっ」
踵を返し、自分の席に戻ろうとするジュン。
「あっ、ジュン」
振り返るジュン
「いつもありがとう。ここまで順調に来れたのはあなたのお陰よ。」
「い、いえ」頬を少し紅潮させるジュン。
自分の席に戻り、モニターを続ける。
「さて、と」
通信端末のスリープを解除するライザ。
「Ⅱ船より管制。MET821日、例の件発生。現状航行に支障は無し」
送信ボタンを押す。軽い溜息。
「さて、と。」腕時計型の端末を操作し、ギルを呼び出す。
サロンで話し合う二人。
「さぁ、ギルいよいよ来たわよ」
昆布茶のコップを傾けながら答えるギル
「思ってたより遅かったな」
「それで、実行はいつ?」
「影響が出てるんなら早い方がいいだろう」
「分かった。じゃあ、管制から返事がくる36時間後に実行。」
「分かった。準備整えておくよ。」
昆布茶をすすり答えるギル。
相変わらずビーの姿はない。




