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信長英雄記〜かつて第六天魔王と呼ばれた男の転生〜  作者: 揚惇命
3章 タルカ侵攻作戦

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60話 反オダ派首領の尋問

 キチョウとの束の間の楽しいひとときを過ごしたサブロー・ハインリッヒは、牢獄へとやってきていた。


 サブロー「ほほぉ。お前が反オダ派を束ねるマイルズ・ハックか…。アイランド公国の由緒正しき家柄であるプリスト伯がよもや敵国と繋がっていようとは、同じ由緒正しき家柄を継ぐ者として残念でならんよ。このことは、きちんと陛下に報告せねばならぬな」


 マイルズ「クソッ。キチョウの奴め。本当にオダのクソガキを連れて来るとは…」


 サブロー「タルカのマル卿といい、お前たちはどうしてもワシをただのガキだと侮りたいようだな。全て、こちらの掌の上だというのに」


 マイルズ「な!何を言うかと思えば、タルカの民は、助けに来なかったお前を恨む。その恨みが刃となってお前を貫くのだ。ハハハ」


 サブロー「ククッ。やれやれ本当におめでたいやつだ。こうも馬鹿揃いでは、チャルチも大したことなく制圧できような」


 マイルズ「さて、何のことだか」


 サブロー「ほぉ。あくまでお前は反乱軍の首領だと言い張るのか?ハック卿」


 マイルズ「そんな名前の男など知らぬ。俺はお前の横暴を許さずマル卿に協力していたブラ…」


 サブロー「そういうのは要らん。それにこの国の病気にも気付かず哀れにも死ぬ男の名前になどいちいち興味はない。ワシに名前を名乗れる若しくは覚えておいてもらいたいのなら馬鹿ではないことだな」


 マイルズ「この国を病ませたのはお前ではないかクソガキ!」


 サブロー「やれやれ、本当にそうか?この国を病ませている原因が俺だと?俺はそうは思わん!ガルディアン王国との不平等な同盟関係、マジカル王国による度重なる魔法実験。この国の民は悪戯に殺され過ぎた。それを許したのは?他でもない陛下よ。だからこそ王族に名を連ねる者として、正さねばならん!この国の民を守り豊かにするためにな!それがわからぬ馬鹿がクソガキなどと俺を侮り、こうして手玉に取られる。悲しい限りだ。プリスト伯は、この国を憂う者だと本気で思っていた。それが、敵国と通じ、この国を滅ぼそうとしていたなど、断じて許せん!」


 マイルズ「お前は何もわかっていない!この国がガルディアン王国と手を結んでいるからこそあの程度の死人で済んでいるのだ!」


 サブロー「本当にそうか?ガルディアン王国が裏でマジカル王国と組んでいたとしてもそう言えるのか?成程、プリスト伯はそのことを知っていて尚、敵国に通じたわけか…。ガルディアン王国は貴族が騎士を兼ねる騎士制度だ。騎士は、義理と忠節を重んじるそうだがこの国に対して義理も忠節もあったものではないと…そうは思わんか?ガルディアン王国の騎士殿」


 マイルズ「!?」


 サブロー「何を驚くことがある?お前たちは俺のことを子供だと侮りすぎだ。お前たちはタイミングが良過ぎたのだよ。親オダ派は、ナバルの子飼いの傭兵ども。傭兵をもっとも重用している国はガルディアン王国。反オダ派と親オダ派は、どうやって連絡を取り合っていたのか…。ナバル領主のベア卿は、ガルディアン王国より送られてきたスパイ。そして、お前はベア卿がプリスト伯の元に送り込んだスパイ。いや、今ではプリスト伯も取り込まれているのだから連絡要員にでも格下げされたか?そのお前が反オダ派の首領…少し考えれば全てつながっていることなど赤ちゃんでも分かろうものよ」


 マイルズ「ぐっ。例え、そうだったとして…お前にできることはもうない!チャルチとナバルが手を結び、攻め寄せれば」


 サブロー「ククッ。まぁ、死に行くお前に冥土の土産に面白いものを見せてやろう。ロー爺、鉄の鎧を着せた処刑予定の反オダ派の男をここへ」


 ロー「はっ!」


 反オダ派「んぐぐぐぐ」


 サブロー「おぉ、怖いか?だが、お前たちのせいで死ぬことになった民たちはもっと怖かったであろう。ゆえにお前には最大限の恐怖をその目に焼き付けながら死んでもらうとしよう。ガルディアン王国が重用している鉄製の鎧を着たままな」


 ガチャッ。


 マイルズ「それは何だ!?」


 サブロー「これはな。マジカル王国のデビルファイアを殲滅した火縄銃をさらに改良してな。俺は散発銃と呼んでいる。まぁ、そこで見ていろ。お前の仲間がこれで撃たれればどうなるかをな」


 反オダ派「んぐぐ。んぐぐ」


 サブロー「安心せよ。恐怖はずっと続くが死ぬのは一瞬だ。俺に逆らうことがどれほど愚かなことかそこのガルディアン王国の騎士殿に見せつけるためゆえな」


 轟音が鳴り響くと反オダ派の男は、鉄の鎧に鉄兜、鉄の小手に鉄の膝当てと完全武装のまま、身体中から血を吹き出し絶命した。


 マイルズ「な!?」


 サブロー「まぁ、まだまだ至近距離で撃たねばこの威力にはならんか…改良の余地はあるがまぁ及第点であろう。ハーハッハッハ」


 マイルズ「狂っている…これが視力を尽くして戦った捕虜にする仕打ちか!悪魔め!」


 サブロー「悪魔か…良い響きだ。だが、俺はどちらかというと魔王が好きだ。特に第六天魔王がな。さて、お前もそこで転がっているゴミのようになりたいか…俺に従うか…選べ」


 マイルズ「誰が貴様に。ぐぁぁぁぁぁぁ」


 サブロー「何だ足を撃たれたぐらいでみっともない声を出して。あぁ、すまない。これは、まだ見せていない武器であったな。短筒だ。貴様ら鉄鎧で固めた中身のない軍団など簡単に貫けるものがこちらには山のようにあるということは、理解してもらえたかな?その上で、もう一度聞くぞ?俺に降るか…死ぬか…選べ」


 マイルズ「ハァ。ハァ。ハァ。例え何発撃たれようともお前には従わん!」


 サブロー「そうか。残念だよマイルズ君」


 反オダ派たち「俺たちはガルディアン王国を捨て、オダの領主様に忠誠を誓います!だから、お願いします。その武器を妻や娘に向けることはやめてください。何でもしますから」


 マイルズ「お前たち!見損なったぞ!」


 反オダ派たち「マイルズ様は怖くないのか!これが自分たちの子や妻に向けられる恐怖が!鉄ですら簡単に打ち砕かれ、何も為さず死ぬ恐怖が。オダの領主様は約束してくださいました。俺たちが降れば妻や娘の命を助けてくださると」


 サブロー「良かろう。マイルズ君、君のことは本当に残念だ。だが俺はガルディアン王国の情報を知る彼ら、いやどこと連んでいるのかを知ってる彼らを得られた。意味はわかるな?君はもう交渉の必要すらない用済みだということだよ。さよならマイルズ君」


 マイルズ「がぁぁぁぁぁぁぁ。お前ら…絶対に…地獄に…落ちる…ぞ…」


 サブロー「さて、ようこそオダヘ。諸君らの働きに期待する」


 反オダ派たち「は、はっ!」


 一部始終を見ていたロー・レイヴァンドは、この時の若の顔が忘れられなかった。

 喜怒哀楽の全てを詰め込んだかのような顔を。

 ここまでお読みくださりありがとうございます。

 ブックマーク・良いね・評価してくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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