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信長英雄記〜かつて第六天魔王と呼ばれた男の転生〜  作者: 揚惇命
3章 タルカ侵攻作戦

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57話 積もる話

 こちらの世界で再び帰蝶と再会した織田信長ことサブロー・ハインリッヒは、稲葉山城そっくりのタモンヤマ砦を案内してもらっていた。


 キチョウ「こちらが市場よ。どう、この雰囲気懐かしいでしょ?」


 サブロー「あぁ」


 ロー「まさか、これは若の考案した楽市楽座か!?どうして、貴方が?」


 キチョウ「クスクス。それについてはノーコメントにさせてもらうわ親衛隊長さん」


 ロー「な!?(まさかプリスト伯は、これほど優秀な娘を宗教上の理由だけで手放したというのか?この娘がチャルチ領の家督を継いでいれば、若のアイランド公国統一を阻む最大の障害となっていたはず)」


 キチョウ「あ!そうだわ。スタンリーは、オダの弓兵隊の皆様に物見を案内してあげて」


 スタンリー「かしこまりました」


 サブロー「スナイプ、付いて行って見てくるが良い」


 スナイプ「はっ」


 キチョウ「じゃあ、皆様は引き続き私について来て下さいね」


 サブロー「うむ」


 キチョウは織田信長という人物が本能寺で死んだ後の話を何とかしたいがそれには2人きりになる必要があったためこうして何気ない理由をつけているのである。

 サブローもキチョウと2人きりになりたかったので、この提案に裏があることも知りつつ快く受け入れた。


 サブロー「ロー爺よ。お前たちは、市場を行き交う人々の動きをよーく観察しておき、面白い発見があればワシに後で伝えるのだぞ」


 ロー「しかし、それでは若が」


 サブロー「案ずるなワシには最強の親衛隊であるヨコヅナがいる」


 ポンチョ「おいどんの命に変えてもサブロー様の命は守るでごわす」


 サブロー「ヨコヅナ卿、若のことを頼む」


 ポンチョ「任されたでごわす」


 一方、物見櫓を案内されていたスナイプたち。


 スタンリー「スナイプさんに会えて光栄です。突然話しかけて、し、失礼しました。この辺りの物見櫓の管理をしているスタンリーと申します」


 スナイプ「これは丁寧な挨拶痛み入る。サブロー様が率いる弓兵隊の部隊長をしているスナイプ・ハンターだ。立派な物見櫓だな。これをお前が?」


 スタンリー「いえ、考案したのは俺たちが姫と呼んでいるキチョウ様です」


 スナイプ「ほぉ、あの人が…見れば見るほどサブロー様の作る物見櫓とそっくりだ。まぁ、他の領主同士、探り合うのも普通なのだろうな(モリトキ殿にこのことを話して、防衛体制の見直しを進めねば。ここまでこっちの内情が筒抜けとは)」


 こちらは市場に残ったロー・レイヴァンドたち。


 ロー「見れば見るほど、若が考案した楽市楽座にそっくりだ」


 ジャガ「考えたくない話を言うならあの姫様とやらがこちらの内情を深く知り尽くせる方法があるってことだな」


 テキーラ「まさかイモよ。お主、オダにスパイが居ると申しているのか?」


 ジャガ「まぁ、可能性として無くない話だって程度だ」


 マッシュ「しかし、殿はモリトキたちトガクシ残った連中を引き入れた時に、その辺り外に漏れが無いように徹底したはず」


 ロー「あぁ、俺もモリトキ殿たちを潜り抜けるのは容易で無いと思っている。事実、何人も怪しい奴らが捕えられているからな」


 ジャガ「じゃあ、もう一つの可能性だな。ローのおっさん、サブローの旦那とあの姫様は恋仲なのかい?」


 ロー「馬鹿を言うな!会ったこともないはずだ」


 ジャガ「それにしちゃ、やけに仲が良かったし、ありゃまるで夫婦の間合いだ。サブローの旦那自身が好きな相手のことを守りたいと漏らしたって可能性は?」


 ロー「た、確かに会ったことがないはずなのに仲が良いのは疑いようはない。しかし、若のことは我らですらわからぬ時があるのだ。こっそりと抜け出してあっていた可能性までは…」


 ジャガ「まぁ、そう言うことだろう。それにわざわざ引き離そうと何気ない会話で、俺たちを離したのもその証拠だ。まぁ、サブローの旦那の恋の邪魔をしないことだな」


 ロー「では、市場の調査は必要ないと?」


 ジャガ「いや、俺たちの街とはまた違った楽市楽座を見れるもしれねぇ。一概に必要ないとは言わないだろ」


 テキーラ「では、我々は殿に従い、民衆の動きを見れば良いのだな」


 ジャガ「まぁ、そういうことだ(それに向こうがサブローの旦那のことを害するなら招き入れた瞬間に刺してるだろうしな。あの姫さんの親しげで、大層嬉しそうな笑顔は嘘じゃねぇだろ。しっかりやんなサブローの旦那)」


 一方、キチョウとサブローは。


 キチョウ「ここが私たち英雄と呼ばれる者たちの住まいです」


 サブロー「ほぉ」


 キチョウ「懐かしいでしょ殿?」


 サブロー「あぁ、義父を…んぐ」


 キチョウ「ダメですよ。あちらの存在を知らない方のいる前で、迂闊なことは」


 サブロー「フッ。そうだな」


 キチョウ「オダの領主様と2人きりで離したいことがあります。カトリーヌたちは、他の方を丁重におもてなししてください」


 カトリーヌ「かしこまりました。それでは、皆様には客間の方へご案内致します」


 ポンチョ「待つでごわす。おいどんは、サブロー様の盾として…」


 マッスル「相撲チャンピオンにお会いできて光栄なんだなぁ。一戦手合わせして欲しいんだなぁ」


 サブロー「ヨコヅナを御指名だ。行ってくると良い」


 ポンチョ「しかし…」


 サブロー「逃げるのか?」


 ポンチョ「わ、わかったでごわす」


 こうして、キチョウとサブローは2人きりとなり天守閣へと登った。

 ここまでお読みくださりありがとうございます。

 ブックマーク・良いね・評価してくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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