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信長英雄記〜かつて第六天魔王と呼ばれた男の転生〜  作者: 揚惇命
3章 タルカ侵攻作戦

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46話 タルカ失陥後の各国の動き

【アイランド公国】


 余は余は知らぬぞ。

 このようなこと。

 確かにあのクソガキに不覚にもタルカを攻撃する大義名分は与えた。

 しかし、ワシは容易にタルカが攻略されぬよう各群に便宜を図った。

 チャルチやマリーカにも手を貸すようにと。

 ナバルには、傭兵を動かすようにと多額の資金援助までした。

 なのに、この結果はなんだ?

 これでは、また忌々しいハインリッヒの血がこの席に付くかもしれぬではないか!

 王になるのは、我がルートヴィッヒの血だけで良いのだ!

 全く、忌々しい血め。

 あの時、やはり叔父と同じくその子も一緒に殺しておくべきであった。

 ラルフにロルフめ!

 あのような傑物をハインリッヒから輩出しよって!

 アイランド公国の王は、荒れに荒れていた。

 サインしたこともない報告書の数々。

 オダによるタルカの攻略。

 色んなことが重なったからである。


 ???『力が欲しいか?』


 公王「誰だ!?」


 公王は、姿の見えない悪魔の言葉を受け入れるのに時間はかからなかった。


 悪魔『お前と同じ者を始末したい者とだけ答えよう』


 公王「何!?それは真か!なら姿を現せ!それとも隠れて自分の意見だけを述べるのがそちらのやり方か?」


 悪魔『ふっ。姿を見せたいのは山々だが。こちらにも事情がある』


 ポンと真っ黒で禍々しい石が何処かから放り投げられた。


 公王「何だこの石は?」


 悪魔『それがマジカル王国が急に魔法の力を手にした源、魔石だ。もっと欲しいならわかるな?』


 公王「何!?これさえあれば、あの忌々しいガキを葬り去ることもできるのか?」


 悪魔『あぁ、できる。そもそも、その魔石の多くがオダの地に眠っている。お前は、俺の言うことを聞き、オダに命令すれば良い。隠しているエルフとドワーフと妖精をこの国を守るために差し出せとな。断れば、お前の大好きな大義名分とやらが手に入るぞ。それも逆賊として、全てのアイランド兵を動員できるほどの……な。引き受けてくれるのなら、戦争で使える魔石の提供はこちらでしてやろう。どうだ?』


 公王「良いだろう。あのガキさえ死ねば、ワシの御代は安泰。その案に乗ってやる。ただし、裏切ればどうなるかわかっているのであろうな?」


 悪魔『怖い怖い。だが、言ったであろうこちらとしてもオダの年若い小僧には消えてもらいたい理由があると。協力するのなら裏切りはしない』


 公王「なら、良い」


 悪魔『では、これにて失礼する』


 フハハハハ。

 ようやく、ようやくワシにも運気が舞い込んできよった!

 この魔石さえあれば、ワシのことを馬鹿にした奴らへ復讐してやれる。

 マジカル王国と並び立ち、ガルディアン王国を平らげることもできる。

 ワシが天下を取れる!

 今は、一時の勝利に酔いしれてるが良い小僧。

 最期に勝つのは、アイランド公国14代公王のこのルートヴィッヒ14世なのだからな!


【マジカル王国】


 王「その話は真なのかヴァルカス!本当に、デビルファイアが田舎の弱小貴族どもに壊滅させられたとそう申しているのか!貴様は!」


 ヴァルカス「恐れながら、轟音と共に火を噴く陛下の前に、我らはなす術なくもなく……重ね重ね進言させていただきたい……陛下にはアイランド公国との付き合い方を見直していただきたく!魔導兵を簡単に殺すことのできるオダをアイランド公国が矢面に立たせるようなことがあれば、我らに勝ち目はありませぬ」


 王「一時の敗北でここまで心を折られよって!お前には失望したぞヴァルカス!この者を牢に繋いでおけ!」


 大臣「良い御判断です陛下。どうやらシュタイン卿は、何やら勘違いをされて、臆病風に吹かれたようですからなぁ。使い捨ての駒などまた増やせば良いだけのこと」


 そう、事ここに至ってようやくヴァルカス・フォン・シュタインは、マジカル王国を蝕む癌がこの大臣で、精鋭などと言われていた自分たちですらただの捨て駒でしかないということに気付いた。

 だが、時すでに遅く、それに気付かずに進言した今、おそらく牢の中で死を待つだけの自分に最早何もできない。

 大人しく、兵たちに連れられて、牢へと向かうしかなかった。

 だが、この後マジカル王国では宰相によって、国を揺るがすほどの大事件が起こるのだが、それはまた別の話である。


【ガルディアン王国】


 伝令兵「陛下、潜入班より連絡。オダの奥地に進軍したマジカル王国の炎が消えたと」


 王「ほぉ。不死鳥が落ちたか」


 ガルディアン王の言う不死鳥とは、マジカル王国で散々煮湯を飲まされてきた『デビルファイア』のことである。


 左大臣「やはり私の。ゴホン。ワシの睨んだ通りオダの奥地には何やら秘密があるそうですな」


 王「どうした。喉の調子でも悪いのか左大臣よ」


 左大臣「そ、そうなのです。風邪気味でしてな」


 王「それはいかんな。ゆっくり休むが良い」


 左大臣は、右目で右大臣に合図する。


 右大臣「陛下、今までの非礼、詫びさせて貰いまする。今まで何かと左大臣に反発しておりましたが、左大臣が正しかった。であれば、左大臣殿のあの話も真実ではないかと」


 王「オダの奥地に鍛治の得意なドワーフたちが住むという話か。俄には信じられぬが、それがマジカル王国の魔導兵を壊滅させるほどの何かを作ったというのは、興味深いことであるな」


 右大臣「確か、オダのすぐ上の領地にナバルという足掛かりがありましたな。あそこに密かに兵を送り込み、調査をするのは如何か?」


 王「成程のぉ。右大臣も悪い事を考えるものだ。要は調査と称して、オダ領に送り込み、ドワーフを拉致するという事であろう?」


 右大臣「いやはや、流石陛下。陛下には敵いませぬよ」


 王「ワーハッハッハッ。良い、やってみよ!」


 これがナバルに置けるきな臭い噂の真実である。

 ここまでお読みくださりありがとうございます。

 ブックマーク・良いね・評価してくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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