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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第24章 雪と温泉とウィンタースポーツ

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ゴールデンウィークと△関係 2話

ピリピリ……


張り詰めるような空気がテーブルに飛び交う。

2人とも目を合わせず、静かにインスタントコーヒーを飲んでいた。

ものすごく居心地が悪いな……。


「な……なあ、2人とも出来れば仲良くしてくれると嬉しいんだけど……。」

「「直輝くんは黙って!!」」

「はい……。」


強烈なキャラを持つ2人には俺など空前の灯火のようなものだった。

どうやらこの場では発言権がないらしい。


「とにかく!ウチは帰るところがないからゴールデンウィークはこの家で暮らすから。」

「ダメに決まってるじゃない!帰りの飛行機のお金あるんなら帰った方がいいわよ!直輝くんむっつりスケベなんだから何するか分からないわよ!」

「いや……直輝にそんな度胸無いよ。」


やばい、ヘイトが俺に向かってさりげなく2人にディスられてる気がする。

どうしたものか……。

俺的には今は2人に帰ってもらって静かに勉強するのがいちばん助かるんだけど……。


そんな時、あるものが目に入った。


「なあ、これで決めるのはどうだ?」


俺はたまたま桃鉄を見せる。

桃鉄とは、簡単に言うとすごろくのゲームである。

目的地に到達するのと、途中の物件を購入して総資産が多い方が勝ちのゲームである。

ぶっちゃけ……このゲームは俺は得意だから俺の一人勝ちで静かに終わらせよう。


「いいわね!流石直輝くん、暇な時はよくやってるもんね!」

「ウチも得意だよ!」

「よ……よーし、じゃあやるか!」


こうして、俺たち3人はコントローラーを取ってこのゴールデンウィークをかけた戦いにでるのだった。


まずは目的地は……網走か。

少し遠い、北海道にあるのだけど飛行機で行けばなんとかゴールはできそうだ。


「まあ……とりあえずは元手を作るために目的地に……。」


しかし、ここで2人が不穏な行動に出ていた。


「なんで二人とも千葉に籠ってるんだ?」


俺はもう少しでゴールしそうなのに2人とも千葉の駅をグルグルとしていた。

流石に1年カードだけはやり過ぎである。


「え?だって、このゲームはほぼカードが全てよ。」

「ま……まあそうかもだけど。」


俺は困惑してゴールをする。

そして、手に入れた元手で収益性の高い物件を集めていた。


しかし、ここからは2人の反撃が始まる。


「さて!リニアとか手に入れたし、ここからゴールしまくるぞー!」

「え……?」


すると、舞衣が千葉から飛び出した。

そして、あっという間に東京から明石に進み目的地のお金を手に入れる。

あっという間に俺に貧乏神が着いてしまった。


「私が買ったら……24時間直輝くんを自由にする権利を……はあはあ。」

「やばい!こいつはどうにかして止めないと!」


しかし、その翌月も舞衣はゴールしていち早く総資産を50億過ぎてしまった。

やばい、舞衣の方が上手だった!?


「なぜ……そんな知識を。」

「だって……直輝くんYouTubeの視聴履歴桃鉄攻略とか見てるから覚えちゃったんだ。」

「くそぅ!もうどうしようもない!!」


それに対して……夢華はまだ淡々と千葉県でカードを引いていた。

もうそこまで行くとやりすぎでは?とおもったけどずっと引いていた。


夢華は追い詰められていた。

貧乏神の妨害は激化して、少しずつ安心した顔から漁った顔になっていく。

気がついたらほとんどお金がない状態になっていて、明らかに勝ち目が無さそうだった。


「お……おい、夢華。いいのか?今1番ビリだぞ。」

「ふっ、なーんだ。直輝もストーカーも大したことないね。」

「「え?」」


すると、夢華はあるカードを手に入れてニヤリと笑った。

それは、どの物件も無料で手に入れられるものだった。


「じゃあ……ウチの勝ちね。」


そう言うと、夢華は浅草に入りスカイツリーを手に入れてあっという間に資産が6000億円を超えてしまった。


「この物件収益性めちゃくちゃ高いんだ……!」


そう、夢華は最初からこのタイミングを狙っていた。

一攫千金だけど、当てれば圧倒的に勝ちに来る。

3月に決算に入り、物件の収益を手に入れられるのだけど……その金額は1000億も毎年手に入れていたので俺たちはぐんぐんと差をつけられていた。


そして、夢華はその元手で強いカードを購入と関東の物件を手に入れていく。


「く……貧乏神を付けて減らすしか。」


しかし、貧乏神はどれだけ妨害してもたった数億円しか損失がなくあっという間に総資産1兆の夢華には届かなかった。


「ふふん……さーて、もうウチの勝ちでいいよね?」

「う……うそ、この私が……!」


挿絵(By みてみん)


夢華は圧倒的な差をつけていた。

というか、なんでこの2人そんなに桃鉄強いんだ?


結局、あっという間に10年が経ち総資産は夢華の一人勝ちとなってしまった。


「いえーい!ウチの勝ち〜!」

「なんで夢華そんな強いんだよ……。」

「……負けたわ、夢華。私の完敗ね。」


流石に明確な敗北で舞衣は潔く負けを認めた。

こういう所は正々堂々としていていい子なんだよな。


「ううん、ウチは運が良かったけど……もしダメだったら舞衣の勝ちだった。いい勝負だったよ。」

「夢華……!」


……2人に妙な友情が芽生えてるようだったけど、なんとか無事に終わってよかった。

俺はと言うと、2人に流されて気がついたら3000億の負債となっていた。

結構やりこんでたつもりだったけどちょっとショックだった。


「じゃあ……ウチが勝ったから直輝の部屋に泊まるね。」

「待って!やっぱりダメ!」

「はぁ?何ルール変えようとしてるの!」

「いやいや!未成年だからそういうの良くない!」

「いや、舞衣も未成年じゃん。」


また2人は喧嘩し出す。

多方まとまった話し合いはまた振り出しになってしまった。


「全く……困ったな。」


結局、母ちゃんがその後帰ってきて、夢華は普段使ってない部屋に1週間泊まることになり、舞衣は俺の部屋に居座ることになってしまった。


もうこれでもお腹いっぱいだが、波乱万丈のゴールデンウィークは……まだまだ序の口だった。

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