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第2話/初めての勇者選抜会/Limited.pov


「二人ともよく眠れたかい?今日は頑張ってきてな。

噴水のあたりで待ってるから終わったらおいで。

あそこからなら剣を抜くところがよく見える。ハッハッハッ!」


アルセナ城、市街の宿屋前。

ジョージの快活な声が響く。

リサは相変わらず太陽のように笑っている。

今日は髪を結んでいない。

その太陽は城に到着してからどんどん熱を帯びているようだった。

ナギは宿屋の看板を見つめたまま動かない。

未だ勇者の剣は抜かれていなかった。

ジョージと別れ、リサと共にぶらぶらと会場に向かう。


「楽しみだね!人もすごく多い!」


リサが様々な事に感嘆し、気になったものを見つけては立ち止まっていたが

ほぼ無視ともいえる気のない相槌を打ち、ナギは進んだ。





会場に到着すると行列が出来ていた。

脳が掻き回されるかのような騒音。

ナギは胸が締め付けられる感覚だった。


すり鉢状に沈んだ広場があり、その中心に噴水があった。

高いとは言えない少しの傾斜は観客席のように放射状に階段になっており、

それを上がったところに剣が刺さっている。

その周囲もいくつかの建物で囲まれているため、

どこかで偉い人が時折高いところから視察しているに違いない。

ギャラリーは噴水の周りから会場を見上げている。


ナギ達は剣が刺さった会場の後方に展開される列に並ぶ。

列は会場と平行の順路で迂回する形になっており

左右の端は人が行き来できるスペースが設けてある。

衛兵が等間隔で立ってはいるが一般の人間の往来もあるようだ。

参加が終わった人間を左右に逃がし、後ろに送り出すスペースなのかもしれない。


「ナギ!ドキドキするね!」


太陽女子が話しかけてくる。

きっと独り言だろうとナギは視線を変えない。

ぴょんぴょんと跳ね、少しでも前の方を見ようとしているリサ。

まだまだ先は長い。


並んでいる人々が口にする想いを強制的に認識させられる。

大量の人に埋もれた事がないナギにとって頭の芯を叩くような連続音だった。


(なんでみんな笑ってるんだろう…)


疑問で仕方なかった。

ここにいる全員で魔王に襲い掛かったらなんとかなるんじゃないか。

そう考えているとリサがナギに触れた。


「ねぇナギ、あたしちょっとお腹痛くなってきちゃったから一旦列外れるね。

絶対に戻るから、ちょっと並んでて?」


「大丈夫?」


「うん大丈夫。ごめんね。」


そう言い残すと列を離脱した。

出発前ならおちょくっただろう。

ナギは心配だった。

リサに共感できる。


熱を帯びている人々が、よろけたら衝突しそうな距離にいる。

こんな喧騒も村では体験できない。


いかに活発な太陽女子とはいえ、物怖じするだろう。

ナギは時折、周囲をちらちらと窺いながら列を進んでいた。

建物の縁に鳥が一羽いた。


並んでいる人々で剣が見えないのが救いだ。

しかし、すれ違う人の様子はわかる。

全員が屈強に見えた。

ナギを劣等感が包む。


(なりたい人が全員勇者になればいいのに…)


参加者が勇者の剣を抜けなかったのだろうか。

定期的に落胆のどよめきが聞こえた。




前から四列目に到達する。

どれくらい待っただろうか。

建物の縁にいた鳥の数が増えたり減ったりしていた。


勇者の剣は未だ目視できてないが、

列が動く際に人の隙間から見えそうだった。

視認と同時に心臓が破裂しそうだ。


間違って見てしまわないように何度か目を瞑っていたら

列が動いているのに気づかず後ろの男性に小突かれたのでその作戦は使えない。

そんな事をとりあえず俯きながら考え、三列目に差し掛かった頃だった。


「ナギ、お待たせ、ごめんね。」


後ろから声がする。

斜め下方向をちらりと向くナギ。


「大丈夫?」


「うん、ごめんごめん」


なんとなくリサの存在である事を確認し、深呼吸をして覚悟を決める。


(勇者の剣、一回ちゃんと見ちゃえば何か変わるかもしれない。)


行列が動く際、人の隙間でちらりと剣の柄が見えた。

手の先が冷えていく。

心臓が胸を叩いている。

瞬きが増える。

腹の奥がむずむずし頬が突っ張る。

体温が急に下がっていく、体が自分のものではないようだ。

瞼が痙攣する。


「もうすぐだねえ」


太陽が何か言っている。

リサの体調は心配だが、相手にしている余裕はない。


その時。


ワッと歓声が上がる。

それと同時に、意識が自分の体から世界に向く。


(抜けた!!??)


そう思った瞬間落胆した声が続く。

呼応するように肩で息をするナギ。

しかし歓声で意識が逸れ、体は少し和らぐ。

脳みそが動き出した。


執着少年ナギ、ここでひとつの思考が巡る。


(これって…〝今日のために特別に作られた〟んじゃないの…?)


そう、あまりにも〝ステージ〟として整い過ぎているのである。

イベント感が強すぎる。

さらに、リサが順番の割り込みをしたが衛兵は止めなかった。

緩すぎるのも気にかかる。

特に列に並ぶに当たって手続きなどもしていない。

もっと言えば、リヴェル村の皆でここに並んだっていいのだ。


ナギ脳内会議が帰結する。

これはアルセナ城のイベントの可能性がある。

〝町おこし〟ならぬ〝城おこし〟の一環だ。

すでに勇者は決まっていて、所謂出来レースなのだ。

ナギの中の不安魔王が小さくなっていき平穏が訪れる。

脳内に文字がシャボン玉のように次々に浮かぶ。

今まで目が回っていたのがウソのように思考が巡る。


(…待てよ…作られたものだとしたら…剣は刺しなおされている。誰かが一回抜いてる!)


ナギの執念で包まれた思考、一理ある。

前任の勇者が魔王軍に勝利を収め、

〝じゃあ見晴らしの良いここに勇者の剣を封印するかー〟と言って

わざわざこんな市街地ど真ん中に剣を突き立てるかというと、そんなはずはないのだ。


剣が刺された後に市街地が出来たのだとしても、盗難の可能性が高いこんな作りにするわけがない。

もっとなんかこう、城のひっそりとした所とか、厳格な祠が近くにあるとかそういう感じのはずだ。

晴れやかな口角でナギ、目を瞑り天を仰ぐ。


(勇者はすでにいるんだ!!)


二列目にさしかかる。

一時は怪しかった聴覚も戻ってきた。


不規則な間隔で会場方面から聞こえてくる〝次!〟の声も、鮮明だ。衛兵の声だろう。

声の方向に目をやると、最前列から剣までのスペースに赤い絨毯が敷かれており、

衛兵がこちらを向いて並んでいる。

一層の威圧感がある。

村では絶対に見ない光景だ。

しかしナギは揺るがない。


(勇者はすでにいるんだ!!)


選抜参加者がかなりの力を込めているのが見えた。

足を肩幅大に開き、腰を落とし、両手で剣を掴み。

せーのという感じでうーんうーんと唸って剣を引き抜こうとしている。

参加者が諦めるのと同時に落胆のどよめき。


ついに最前列に到達する。

参加者の奮闘ぶりを祈るように見続けていたその時。

頭の中に浮かび続ける無数のシャボン玉からひとつの解を掴み取る。

ナギ、ついに覚醒する。


(そもそも剣を抜かなければいいんだ!!)


〝力を入れるフリ〟に思考が至る。

他の参加者のように足を開き、腰を落とし、グリップのポジションも万全に、力を込める。

うーん!と唸るだけで終わりだ。


その際に少し力は入ろうが、加わるのは唸り始めるその瞬間だけだ。

さらに、他の参加者はそれぞれの時間を粘っているが、すぐに諦めてしまえば終わる。

うーん!と一回唸ったら終わりだ。

無気力少年の瞳に強い力が宿る。

少年の世界が彩りを取り戻す。



列が進み、ナギの前には三人いる。

思考のシャボン玉は止まり、ナギは他者の事を考えていた。


(大体なんで皆、勇者なんかになりたいんだ。頭おかしいんじゃないかな。

というかそもそも、勇者なんかにならずとも魔王軍に挑戦すればいいじゃないか。

勇者になれなかったって落ち込む必要ないはずなんだ。)



あと二人。

(人気になりたいから勇者を目指しているんじゃないかな?

歓声をたくさん浴びたいだけなんじゃない?

勇者って尊いはずだ。そんな事はあってはならないよ。絶対にだめだ。)


ナギ、別人である。



あと一人。

(勇者になるといいことあるのかな。あっ、リサはモテるかもって言ってたっけ。

いやだな、僕はそういうの。ちゃんとしたい。どうせ勇者になるならさ。

僕は歓声なんてほしくないし、賞賛もいらないよ。

ちゃんとやりたいかな。僕はここにいる人達とはちょっと合わないかもね。)


「次!!」


偏見を止めるかのような衛兵の声。

一度の鼓動で全身が波打つようだった。

少年の意識が停止する。


「ナギ!いこう!」


すぐ後ろからのリサの声で意識が立ち上がる。

俯きながら歩を進めると、一緒にリサの足もついてくる。

それまでの参加者は一人ずつだったが特に厳格な決まりはないらしい。

子供なので大目に見るといったところだろうか。


少し顔を上げると段々と剣の方から近づいてくるようだ。

剣の柄の向こう側、何段か下がった噴水周辺に広がるギャラリーの多さに気圧された。


(人、多くない…?)


足の感覚はない。

誰の意思で歩いているのかもわからない。

赤い絨毯を過ぎ、いやでも剣が目に入ってくる。


新たにステージとして設置された様子はなく、刀身はぴっちりと地面に埋まっていた。

それもかなりの年数が立ったであろう石造りに。

隙間なく、ピッチピチに剣が埋まっていた。

柄の部分だけが露出している。


(…あ、あれ?なんかちゃんとしてる…、…あ、ああ、刃がそもそもないって事ね。

柄だけがくっついてると。ははーん。なるほどね。)


「おい、やっていいぞ。」


やや離れた付近にいる衛兵が声を張る。

会釈をし、ナギは刀身のない剣の目の前に立つ。

いくつかのギャラリーの声が耳に入る。


深呼吸し、柄に手を伸ばす。

少しずつ静まり返る周囲に合わせるように足を開き、前傾姿勢になる。

真下にあるはずの柄が遠くに感じる。

呼吸が荒くなっていくのが分かる。


右手から握る。

ポジションを確認しているフリをし呼吸を整え、次は左手だ。

顔が真下を向く姿勢で、無事〝フリの型〟は完成した。

柄と見つめ合う。

一瞬唸る。それで終わりだ。

目を瞑ったと同時に力を入れたその時。


一コマ抜け落ちたように現実が襲ってきた。

摩擦、抵抗がない。

手が腹の方に動いたのだ。


目を開けず現実にしがみつく様に固まっていた。

おそらく刀身の一部が顔を出しているに違いない。

ナギから聴覚が消失した。

思考から文字が抜け落ちた。

その一瞬に迷い込んでしまいそうだった。


少しの力を手に込めてみたが

もうこれは間違いない、剣が抜けている。

するすると抵抗がない勇者の剣。

現実に抗うかのようにおそるおそる目を開けるナギ。


先ほどよりも手が近づいている。

脛の中間あたりまで、刀身が顔を出す。

耳鳴りがする。

どよめきが遠くで聞こえた。


再び硬直していると聴覚が段々と戻ってきた。

自分が呼吸をしているのもわかった。

周りが騒がしい。

目が乾く。

唾を飲み込む感触にまで人生が凝縮される。

一瞬が連続性を失い、身体反応を遅れて認識する。


硬直と運動を繰り返す今に迷い込んだナギ。

何を思ったのか刀身を再度埋めなおす。

なかった事にしようとしたわけではない。

どういうつもりなんだと問われてもナギは答えられないだろう。


反射的に、無意識に。

ただ現実を受け入れるかのように。

世界の迎合と引き換えに剣を返却する。


これまでの思考を記憶した体が勝手に動くように。

〝ナギの形をしたそれ〟は水面のような感触の石垣に剣を埋めていく。


「おい!…おい!!埋めるな!抜け!」


衛兵の声がした。

止まらない。

〝ナギの形をしたそれ〟なのだから止まるわけがない。

世界平和を祈るようなスピードでゆったりと丁寧に返却に成功し、そのままナギは動かない。


「おい!抜け!抜け!!!」


原状回復された視覚情報に脳みそが安心を取り戻したのか、

衛兵の怒号が複数になってきたところで

思考に言語が戻ってきた。


(ここからどうしよう、この状態ってなんかの規則違反になるかも…)


視界の端から衛兵らしき人間が近寄ってきたのが映り、

牢屋入りを危惧したナギは激しい諦念と虚無感に襲われた。


(もうどうでもいいか…疲れた…)


全身で大きく息をして体勢を変え、

抜きやすい握りに持ち替えて剣をするすると抜いた。

ナギが剣で、剣が本体だと言われても納得のサイズだった。



聴覚がなくなったのか分別がつかない程、辺りは静かだった。

世界がスローモーションのようだ。

抜き終わった直後、リサと衛兵と交互に目が行った。

口を開け、ぱっちりとした目が更に大きくなっているリサ。

ゆっくりとこちらに向かっているように見える衛兵。

遠くの空に鳥が飛んでいる。

眼下の人々が静止画に見える。

手元の感覚が意識に割り込む。

柄を握った手に感じる汗の滲み方までわかるようだ。

剣は感触すらもない程に、重さすら感じない。

ただの〝棒状の鋭利〟に見えた。

刀身を見る周辺視野で自分のブーツのつまさきの汚れまで見える。

迷いが置き去りにされたように、全てがコマ送りだった。

刹那に閉じ込められてしまったようで寂寥感が僅かに湧く。

リサを瞳に映す。

あんぐりとした表情が映るが、

次の感情へ移行する過程の口角の揺れまでもが見えるようだ。

久しぶりにリサの顔を見た気がした。

風でセミロングの髪が揺蕩っている。

茶髪女子の前髪の一部が〝紫色〟だった。



(エクステ!)



その刹那。

どかんと地鳴りのような歓声で感情が置き去りにされる。

瞬間が跳ねた。

何かに突き飛ばされた錯覚の勇者ナギ。

空間を覆いつくすほどの巨躯が迫ったかと眼下を素早く向く。

認識が遅れて現実に触れる。

音に包まれる。

音に襲われる。

音が前提となる。

世界が音になる。

世界が早い。

現実が裏返る。

まるで音の怪物が傍にいる。

処理が追い付かない。

衛兵が目の前で勇者ナギに何かを叫んでいる。

何も聞こえない。

肌がびりびりとする。

勇者、無事にシャットダウン。



(なんで僕、こんな事してるんだろう。)



勇者は、轟音の渦の中で穏やかだった。

対極の体感時間を秒単位で体験した少年は、社会性が消失しなぜか少し不貞腐れていた。

無論、本人はそこまでの感情遷移の解像度はない。

ただ穏やかに、少しだけ不機嫌だった。



食べかけのパンを食卓の上の皿に乗せるような自然さであった。

騒音とも歓声とも定義できない轟音の怪物の中で再度、剣を大地に返却する少年。

世界がそれを了承するように剣が刺さる。

この瞬間、ナギは元勇者に昇格する。

封印。

無関心。

平常心。

勇者の剣との握手を終えた元勇者は、眉一つ動かさず数歩離れた。

轟音の怪物にどよめきが混じり、ただの少年に纏わりつく。

音と人間が区別できない。

側にいた衛兵は焦る。

屈んで剣を握る。

抜けない。

礼儀正しく手を下ろし、その甲と平を体の前に組んで元勇者は直立した。

来客をもてなす母ナエラから学んだ姿勢だ。

ナギにとってそれは音の渦の中での防御姿勢だった。

世界との距離を確保する。

興味が失せた玩具を見つめるかのようなナギの視線が屈んだ衛兵を刺す。

音の怪物は彩り多様に勢いを増している。



ふとリサを見た。

困惑した様子で屈んだ衛兵とナギを交互に見ている。

一筋の紫が揺れる。

先輩勇者であるナギは生気なくそれを見つめながら、

片方の手の平を剣の方向に差し出した。


〝紫、次は君の番だ〟


目元は緩んでないが、そう言いたげな優しい表情だった。

エクステ女子は自分の顔を指さして驚いていた。

轟音が渦巻く音のない世界。

困惑とにやつきがグラデーションする表情で唇が〝あたし!?〟と言っていた。


目の前で屈んでいた衛兵が体を起こし元勇者に詰め寄る。

剣を指さしてナギに何かを叫んでいる。

この衛兵の行動で世界線がひとつ変わる。



リサが勇者の剣に近づいていたのだ。

ナギは周辺視野で衛兵を捉え、視線は剣に集中していた。


先輩勇者から指名されたエクステ女子は姿勢を少し落とす。

セミロングよりも、きもち短い茶髪が表情を飲み込む。


音の怪物が少しずつ退散していく。

リサの手が剣に伸びる。

凝視するナギに、電撃走る。

爪が桃色だったのだ!


(ネイルしてる!)


少年の世界が再び静止画になった。

肩を強くゆする衛兵がナギの現実を動かす。

ラメも見えた気がする。


ナギは目を疑った。

いや、世界を疑った。

桃色が勇者の剣に近づくにつれ、音の怪物は身を潜める。


セミロングの浮き沈みを合図に世界がギャルに包まれる。

主張の強いピンクが、柄に絡みつく拳から妖艶に覗く。

刹那を桃色ネイルが支配する。

ナギに詰め寄っていた衛兵も魔法にかかったようにギャルから目を離せない。

世界が桃色に夢中になった。


一瞬、リサに力が入ったかと思うと

茶色の幕を追いかけるように剣も抜けた。

ギャル勇者の表情は幕で隠れていたものの、

たしかに物語は、はじまりを告げた。


エクステがナギを向く。

縦に長い楕円を描いていた唇が即座に口角に引っ張られ、

思いついたかのようにギャラリーに身を返す。


剣先を天高くに突き上げ桃色ネイルは叫ぶ。

拍をずらして空を占拠する轟音の怪物が召喚され、ナギを再び握りしめる。

承認欲求ギャルが世界に放った冒頭だけ怪物をすり抜けて聞こえてきた。


〝リヴェル村のリサと申す-〟


その先の勇志は音の怪物に吸い込まれた。

リサが勇者の剣を抜いた事よりも

腹痛と称した装備収集の方がナギには衝撃的だった。

だいぶ長く天空に掲げていたからか、リサは衛兵に取り押さえられていた。


こうして、何も成し遂げていない前任勇者と

これ以上なく準備万端のギャル勇者が誕生した。

世界の命運は二人に託されたのだ。

二人は王との謁見へと城の中に案内された。



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