31:移転魔法
ある1人の方が私へのエールをくださいました。
それを見て、また目が覚めました。本当にありがとうございます。
私は本当に弱い人間で、気が一度滅入ってしまうとなかなか立ち直ることができません。
このお話を読んでいる皆様、何度も何度も申し訳ございませんでした。
また、このように何も書けなくなってしまう時期が来てしまうかもしれません。
ですがどうかまた気長に見に来てくだされば嬉しいです。
我儘の絶えない作者でごめんなさい。
幸紀涅
王の間、つまりファイの部屋にきらめく閃光がはしった。宙に現れる3人の姿。
「ふぅー、移転成功 」
二人を連れて、無事生還。咄嗟の移転魔法にしてはなかなかの出来栄えだ。
だってちゃんとお城まで帰ってこれたんだし。
「葉月は無事か!? 」
地面に足がつくのと同時に葉月ちゃんのもとに駆けつけるファイ。
完璧な魔法を成し遂げた僕にお礼を言うまでもなく、やっぱりファイは葉月ちゃん命だねー。
とほほ。まあ、どこまでも一途なところがファイの長所だけどね。
ファイが揺さぶっても起きない葉月ちゃんに、死んでしまったのかと、目を覚ましてくれと、そう叫ぶ泣きそうなファイが(いや、もう泣いてるか!?)可哀想なので一言。
「今はまだ気を失ってるみたい 」
それを聞いて少しは安心したのか、思い切り葉月ちゃんを抱き締めるルシファー。
「…っき……は、づき…葉月……… 」
そう言いながら、ルシファーは葉月ちゃんにキスしようとしてるし!!
おーい、まだ僕ここにいますけど…。ちょっと、なんだか恥ずかしいんだけど!!
いやいやいや、感動の再会&イチャこいてる場合じゃなかったんだった。
魔王がいつ現れてもおかしくないのに!!すぐにまたどこかに移転しないと!!…って、
「あれ? おかっしいなー 」
辺りを見渡しながら言う。
気絶している葉月ちゃんにキスしまくって気が済んだのだろうか、独りごとで終わってしまうはずだった言葉にファイからの返事があった。
「どうした? 」
「魔王も移転魔法使ってすぐここに現れると思ったんだけどな。単なる数秒の時間稼ぎにしかならないと思ってたのに…… 」
そう言い終わってすぐ、それは突然のことだった。
気を失っていたはずの葉月ちゃんが、ファイの腕の中で目を閉じたまま音を発した。
「……それなら心配いらぬぞ 」
「葉月?! 」
「葉月ちゃん!? 」




