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月の瞬き  作者: 幸紀涅
27/43

27:再会



もしかしたら…私は…本当にこの人を…………知っている…………?



ズキンッ!!!!


また、頭痛が襲ってきた。


「うぅ……っ……… 」


痛さに耐えられず、声が漏れる。


「大丈夫か!? …だから無理するなといたのに 」


先ほどの怖さは微塵も感じられない声音。


そしてルシファーはひょいっと私を横抱きにした。


…………ダメダメ、と首を横に振る私。お姫様だっこは…嫌だ。絶対重いはずだから。


「…大丈…夫だよ… 」


自分の声が頭に響いて痛みが酷くなる。でも言わなきゃ…。


「……1人で…歩ける 」


抵抗らしい抵抗は出来ないが、必死に降りようともがく。


そんな私のおでこに……ルシファーは自分のおでこをくっ付けてきた。


かなり近い位置に彼の顔がある…。


「駄目だ。そんなに苦しそうにしているリリスを、歩かせるような図太い神経は持ち合わせていない 」


言葉に多少棘がったが、ルシファーの……優しさが伝わってくる。


すっと顔を離す彼を見つめる。その穏やかな顔つきに、さっきの『怖い』は感じられない。




結局私は彼に横抱きにされたまま…無言のまま…随分と時間が流れた。



そしてある時、急にルシファーの体…私を抱える手に力がこもった。


大分長い間、私を抱き上げていたんだし…やっぱり疲れちゃったのかな………。


「…疲れた…なら、遠慮なく…降ろして…ね 」


長い時間喋っていなかったからか、思いのほか自分の声が掠れている。


「そうじゃない。誰かがこちらに向かってくる… 」


深刻そうに言う。


「………これは……さっきのガキと……… 」


言い終わる間もなく、突如、突風が吹き、竜巻のようなものが私たちを囲った。


その風が強くて、とても目を開けてられない。


今私が頼れるのは聴覚だけだから、よーく耳を澄ましてみる。


風の流れる音…………………と一緒に、ルシファーの声も聞こえてきた。


「こんなもので、俺が捕まるとでも思っているのか…? 」



一瞬で……その風の音が止んだ…。


ゆっくりと目を開けてみる。


…………視界に入ってきたのは、可愛らしい少年と………あれは……!!



…ファイだ……。


あの頃より少し……いや、かなり大人びたファイがそこに立っていた。



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