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女神様に溺愛されたアイは宝石魔法を覚えて、モフモフな使い魔と一緒に異世界スローライフを送る  作者: 色石ひかる
第11石_スギライト

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第66話_畑の手入れ

 今日は朝から晴れていたので、朝食後に庭へ出て畑の手入れを始めた。最初の頃に比べるとだいぶ慣れてきて、少しずつだけれどコツが分かってきたみたい。


「肥料をまいた区画は思った以上に育っているので順調そのものね。キュウリとトマトの支柱も倒れる心配はなさそう」


 宝石魔法で作った肥料の効果をみるために、肥料有無による違いを試していた。


「魔法で作った肥料だからでしょうか」


 横にいるプレシャスだった。


「今回の内容だけでは確定がむずかしいから、次回は街で購入した肥料と比較したい。このままだと肥料なし区画は純粋に肥料が足りないのかもしれないから、育っていないほうにも肥料をまくね」


 私の言葉を聞いてプレシャスが肥料を持ってきてくれた。肥料あり区画には継続して、肥料なしの区画には新規に肥料をまいた。


 密集した場所は間引くとよいと聞いたので、余分な芽や雑草を抜く。種を買ったお店で教えてもらった作業を実行しているだけで、何が正解かはまだ分からない。それでも試行錯誤しながら作業する畑の手入れは楽しかった。


「アイ様はうれしそうに作業していますが、畑仕事は楽しいですか」


「元の世界では畑仕事に興味はなかったけれど、今は試行錯誤の過程が面白いよ」


 手を動かしながらプレシャスへ答える。


「イロハ様も喜んでいると思います。肥料をあげた区画は順調に育っているように見えますが、野菜はいつごろ収穫できそうですか」


「今よりも蔓が伸びて葉っぱももっと大きくなるから、収穫はまだ先みたい」


 種を買ったお店の人が話していた内容を思い出しながら答えた。


 キュウリやトマトは膝まで伸びていないけれど順調そうで、ジャガイモとニンジンも見た目では問題なさそう。この世界には米や小麦があるみたいで、いつかは日本食を再現したい。野菜の種類も多いから、食事の素材には困らなくて助かっている。


「野菜の収穫や食べ頃の時期は分かりやすいですか」


「キュウリとトマトは直接見えるから判断しやすいと思うけれど、ジャガイモとニンジンは地中だから確認が必要と思う」


 あとで種を買ったお店の人に、収穫時期をもう一度聞くのがよいかもしれない。具体的に育った状態を話せば、より適したアドバイスをもらえると思う。


「収穫したらどのような料理に使うのですか」


 プレシャスが興味ありそうに聞いてきて、私も食べたい料理を思い浮かべる。その中ですぐには作れないけれど、絶対に食べたいと思う料理があった。


「スパイシーなスープのカレーライスは絶対に作って食べてみたい。ほかには寒い日ならシチューも試してみたいし、新鮮な野菜だからサラダもおいしそう。プレシャスは何が食べたい?」


 カレーライスがどのような料理なのかを補足しながらプレシャスへ聞く。


「希望はないですが、まだ食べていない料理に興味があります」


「野菜以外も使っていろいろと考えてみるね。イロハお姉様にも手料理を食べて欲しいけれどむずかしいよね?」


「喜ぶと思いますが、地上への降臨はむずかしいと思います」


「この前が特別だったのね」


 7色オパールで倒れたときにイロハ様が来てくれたけれど、本来は世界の破滅に繋がらないと地上へ来ないと思う。それほどまでの事態だったみたいで、これ以上はイロハ様に迷惑をかけたくない。


「イロハ様の慌てた姿は久しぶりに見ましたが、イロハ様が地上に降臨すれば大きな気配が残ります。大聖女の行動で特別な事態だと分かったと思います」


「イロハお姉様に迷惑をかけたみたいだから、今後は気をつけるね。でも手料理をご馳走したい気持ちは変わらないから、例えば宝石魔法でイロハお姉様を召喚という形で呼ぶとすればどうなるの?」


 魔法の一環として考えれば、気配の残り方も変わるかもしれないと思った。


「気配がどのようになるのか試さないと分かりませんが、少なくともイロハ様の許可をもらう必要があります」


「夢の中で会えたら聞いてみるね。今はまだイロハお姉様は無理でも、畑を手伝ってくれたライマインさんには手料理をご馳走したい」


 一緒にリリスールさんも呼びたいから、ふたりの好きな料理を聞いておきたい。コーテリアさんも来てくれれば、料理を考える楽しみも増えてうれしい。


「きっと喜ぶと思います」


 プレシャスと話しながら畑作業をしていると、畑の手入れも終わりに近づいた。


「残りは水やりをすれば終わりで、プレシャスも手伝ってくれてありがとう」


「このくらいは手間でもありません。肥料を元に戻しておきます」


「その間に水をまくね。雫オパール」


 オフの状態で魔法を唱えて、基本ルースを出現させた。ルースを動かしながらオンとオフを繰り返す水のまき方は、何度も経験した作業でたどり着いた方法できれいに水をまくことができる。


 畑の手入れが終わる頃にプレシャスが戻ってきた。


「改めて宝石魔法は便利で、自由に想像ができて魔力切れもない。きっと本物のアイ様が私に対して対価を求めていないのかもしれない」


 いつか本物のアイ様に会えたら聞いてみたい。


「わたしも宝石魔法にはおどろいていますが、アイ様が魔法で楽しめればイロハ様も喜ぶと思います。ただ世界破滅につながるいような危険な魔法はお止めください」


「そのあたりは心得ているつもりで犯罪にも手を染めないよ。宝石魔法はイロハお姉様の世界を楽しむために使いたい。畑の手入れも終わったから少し休もうね」


 プレシャスと一緒に家の中へ入った。

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