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契約とリスクと原作と

閲覧ありがとうございます!


主人公はまだ右も左も分からないですが、後々娘を守る為に強くなる予定です


投稿頻度ですが2日に一回のペースで投稿していきたいと思います

「なんでだよォ!!破格の条件だろうがァ!!」


 ……あれで破格の条件だと……?そう思った俺はこいつに言ってみることにした。


「いや、嘘つけないのは仕事に支障きたすからなぁ……」

「え?今の時代の人間って嘘言わなきゃ仕事も出来ねぇの?」

「うぐっ」


 実に悪魔らしい疑問だろう。だから俺は嘘をつかなきゃいけない理由(糞上司の機嫌とり等)について話す。すると更に疑問をぶつけてきた。


「そいつらをおだてることが利益につながるのか?」

「違うんだ……そうじゃないと最悪クビになり得るんだよ……そういう奴らは……」

「うわぁ……人間うわぁ……」


 こいつらからしたらドン引き物だろう。ましてやこいつは嘘つきとあれば契約者すら成敗するタイプだからな……

 たしかこいつらは基本的には嘘はつかないんだったな……契約の中に人間では到底見抜けないような落とし穴を付けてくるがな


「あと、この【悪事を禁ずる】ってどこからアウトよ」

「道端にポイ捨てからだな」

「割と厳しいのな!?」


「とはいえこれに関しては、人間社会の法律に従っていれば何も問題は無いがな! というか本当に俺からしてみてもこれ程の好条件は無いぞ!?」


 確かに契約内容も簡潔だし、俺を嵌めようという魂胆が殆ど見られない。今一度俺の状況について考える……


 まず俺はこの世界が何かのアニメか漫画の世界だということに気づいた。そして娘が恐らく転生者であることがほぼ確定した。娘は今『原作』が始まるであろう舞台に居ることを

 そうなれば必然的に唯一の家族である俺が関わる可能性が浮上してきたこと。極めつけは、俺に契約を迫ってくるこいつの存在から察するに他の魔神がいてもおかしくないことを……


(厄ネタが一杯だこと……)


 しかしこのまま何もしないでいてもし、俺が人質に取られるということが在ったら、それで娘に危害が加わってしまうと考えると……俺にある程度の力が必要になることは明らか


 ……例え娘がこの世界の人じゃなくても俺と美玖の娘であることは変わらない

 そう決意した俺は、こいつにとある意見を突きつけることにした。


「おい」

「うん!?遂に契約する気になったか!?」

「あぁ、だが聞いておきたいことがある」

「おお!なんだ!何でも言え!!」


 俺は一息ついて言葉を放つ


「【制約】を破った場合俺はどうなる?」

「そうだな……まぁ基本は契約の破棄及び契約者の命を貰うことになるな」

「……そうか」


 まぁ……それぐらいは覚悟していたが……


「だが、お前は俺の命の恩人だ。そこら辺は今の人間に合わせてある程度妥協してやるよ」

「……マジで?」

「悪魔と魔神は義理堅いし、嘘はつかないからな」


 想定していたデメリットをほぼほぼ無かったことにされたことに驚いた。


「てなわけで早速!契約だ!!ここに名前を書け!大丈夫だ!!書いたところで悪用出来ないようにしてあるし、俺はそんなことをしないからな!!」

「本当にお前で良かった……」


 他の奴だったらどうなっていたのかと思いつつ俺は本の契約書の部分に名前を記載し終えた。

 するとその本が光ったかと思うと、本が真新しくなった。


「やったぜ!!俺様がきれいになったぜ!!」


 本全体がきれいになってこいつも喜んでいる。どうやら相当嬉しいらしい。


「さて!これで大雅!お前は俺の能力を使えるようになるぜ!!」

「……どうやって使うんだ?」

「よぉーし!これから説明してやる!!」


 アンドロマリウスの口から語られた能力の扱い方をまとめるとこうだ。



 1:能力を使用する際には必ず能力の大本となる物を出現させなければならない(こいつの場合はこの本)


 2:能力を発動する際にその発動条件を達成していなければ能力を発動できない


 3:【正義の悪魔(デュアルサイド)】のような常時発動型は常に発動条件を満たしているものとする



 まだ細かいところはあるが一先ずこれを覚えれば良いらしい。アンドロマリウスの満足そうな感じが伝わってくる。

 ……本当にお前で良かったという意思を伝えると


「本当にそうだな!ベリアルとかグラシャラボラスの野郎とかじゃなくて良かったと思うぜ!あいつら魔界でもかなりの問題児だからな!!」

「……まんま伝承の通りだな。で、早速試してみてもいいか?」

「おう!いいぞ!!」


「えーっと……取り敢えず、あっこれか〝蛇の尾(デモンズテール)〟のページは」


 俺は早速リビングにある新聞を意識しながら〝蛇の尾(デモンズテール)〟を発動してみた。こいつ曰くその能力の名前を念じるか唱えることで発動するとのこと


「〝蛇の尾(デモンズテール)〟!」


 ヌルリ


 本から半透明の蛇が飛び出したかと思うとリビングにおいてあった新聞を丸呑みにしてこっちに持ってきた……そして蛇が消えると同時に俺の手元には新聞が握られていた。


「すっげ……」

「だろ!?だろ!?」


 拝啓未来へ、お父さんは魔神と契約することになりましたが、お父さんは元気です。

 そして契約して得られた【恩恵】が思ったよりも便利で、かなり楽しいです。

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