原作に介入してしまう予感しかしなくて胃が痛い
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「おいっ!お前だ……お前!!」
あーあーあー何も聞こえなーい聞こえなーい。……だって、こういうのは娘か周りの子たちの番じゃないの?
目の前で必死に俺に呼びかけている本……うん絶対厄ネタなのは違いない
もうわかるもん。ただの落ちている本ならまだしも喋るんでしょ……?しかもこの状況から察するに俺を助けろなんて言うんだろうな……
「おい!無視すんなよ!頼むよ!ちょっと助けてくれよ!!」
……まぁ困っている奴を見かけたら首を突っ込むのが俺なんでね
嫌でも話を聞くとしようか……これ未来から何か言われないかなぁ……
「で、どうしたよ。えっ……と」
「おぉ!助けてくれるのか!!あ!俺の名はアンドロマリウス!!お前は!?」
アンドロマリウス……確かソロモン七十二柱の魔神の一柱で、盗人を捕らえ盗品を取り戻したり、悪と不正を発見してあらゆる盗人や邪悪な人間を罰する他、隠された財宝を発見することができる奴……だったか
まぁ、アンドラス(召喚者とその仲間を殺害するやべーやつ)とか、ベリアル(供物と生贄を要求するやべーやつ)とかそこら辺の奴らよりは比較的マシか……いや魔神なだけでマシじゃねえわ。
そう考えながら俺は名前を名乗り、本になったアンドロマリウスを拾い上げるとどうしてそんな姿になったのかを聞いた。
「いやー……実はな……?逆恨みされちゃってよぉ……」
「逆恨みってお前……おおよそ、不正を暴いた奴に逆襲されたのか?」
「お!お前俺について知っているのか!?」
「……まぁソロモン七十二柱について少し勉強したからな」
「なるほど!?……ははぁーん!お前さては元中二病だったな!」
「このまま投げ捨ててやろうか」
「こ、こいつ……嘘をついてねぇ……分かった!謝るよ!!すまんって!!」
軽口はここまでにしておいて……一先ずこいつを家に持ち帰ることにした。
もう今の家には、未来はいない。未来が高校の寮に引っ越したからだ。……少しだけ寂しくなった
家についてからまずアンドロマリウスの話を聞くことにした。
こいつが言うには、いつものように魔界で噓を暴いた報酬で暮らしていたが、最後に暴いた奴が逆恨みをしてきて本にされてしまったと。
そしてなぜボロボロになってたかというと元々力が強くソロモン七十二柱であったため報復をするものが居なかったが、アンドロマリウスが本になってしまったことを知るや否やアンドロマリウスを殺してその力と地位を得ようと寄ってたかって襲い掛かってきたという。
そしてなんとか撃退するも本の姿でいつものように力が出せずにいたためあの場から動けなかったそうな
で、たまたま通りすがりの俺に助けを求めたと……
「……改めて思うけど、お前相当恨まれてたんだな」
「全く逆恨みも甚だしいぜ! 俺はただ嘘と悪事が嫌いなだけなのによぉ!!」
「……まぁ、正論程嫌がるものは無いからな」
「納得いかねーぜ!あいつら無駄に力あるし、四六時中ずっと悪だくみしてるか噓ついてるから嫌なんだよ!!しかもそれを隠そうともしない奴が多すぎる!!」
次々と同胞に対しての罵声が飛び交う。余程ストレスをため込んでいたようだ。
「その点人間は良いよなー! 俺を呼び出す際に嘘が駄目だとわかっているから大体本心で話す所がさ! 魔界にいる奴らなんかよりよっぽど話が分かるぜ!」
アンドロマリウスの愚痴を聞いたところでこれからどうするかをこいつに尋ねた。
「そうだな……お前、俺と契約しないか?」
「あっ、結構です」
無論心からの本音だ。
「心からの本音やめろや!!」
「だってねぇ……魔神と契約して力を得ても碌な末路にはならないし……」
「それは契約した奴がアホなだけだろう!?」
「それに契約違反したら多分殺されるし……娘が結婚するまで死ねないし……」
「そんな物騒なことは恩人であるお前にはしねぇよ!あとお前娘いたのかよ!!」
そんな問いかけを繰り返しているとふと俺は気になったことがあるので質問してみた。
「なぁ……アンドロマリウス……長いからアウスでいいや」
「お、遂に契約する気になったか?」
「お前その姿で何が出来る?たしか原典どおりだと……」
俺はこいつの真名であるアンドロマリウスの能力について説明するとこいつはどこか嬉しそうな雰囲気を出しながら言った。
「そうそうそう!!俺のことを知っているというのは嬉しいもんだぜ!!まるで有名人になった気分だ!!」
「で、その質問の答えだが、まぁ使えることには使えるが……ご覧の通り俺は本になっている」
「そうだな」
「どうやら今のこの姿だと俺と契約した奴は俺の能力を扱えるようになるらしい」
「だから狙われていたんだな」
こいつが他の悪魔に狙われていた理由の一つはこれだろう。そんなことを思いつつ話の続きを促した。
「そこでだ!俺と契約すればいつでもお前も俺の能力を扱えるぞ!!」
「あー契約内容とそのリスクについておしてもろて?」
「なるほど!お前はかなり慎重で誠実な人間とみた!!俺はいい契約者と出会ったものだ!!」
それからこいつは自分のページを捲ってとあるページを見せてきた。
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【恩恵】
1:契約者はアンドロマリウスの以下の権能を扱うことが出来る
2:契約者の所有物を契約者の手元に瞬時に移動させる【蛇の尾】
3:契約者は相手の嘘や悪事を見抜くことができるようになり、その対象に契約者しか見れない刻印を付けることが出来る【蛇の目】
4:3の【蛇の目】が発動している相手に限りその対象者が今までついてきた嘘や悪事に比例した損害を与える【嘘の代償】
5:3の【蛇の目】が発動している相手に対して行われるあらゆる攻撃が有効打になる【誠実なる執行者】
6:契約者がこれまでの人生において紛失してきた物体を手元に呼び出す【掴み取った嘗ての記憶】
7:【蛇の目】が発動しているかつ【嘘の代償】・【誠実なる執行者】を発動した場合に対象の能力を奪うことが出来る【正統なる略奪】
8:【恩恵】を2つ同時に発動することと本を閉じていても【恩恵】の発動を可能にするスピン【正義の魔神】
【制約】
1:契約者は以下の事項を遵守すること
2:契約者はいかなる状況においても嘘をつくことべからず
3;契約者は悪事を行うことを禁ず
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提示されたのはまさに契約書といったものだった。
「さぁ!?どうする!?」
まぁいろいろ言いたいことはあるけど
「あっ、いいっす」
「何でじゃああああああ!!」
……魔神の叫び声が辺りに広まった
うるさっ




