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ゆきと春香  作者: のこころ
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ドキドキ野外授業





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


100年前の餓者軍と人類とのいわゆる"5年戦争"は教科書に載る程有名である、しかし今から22年前の"岩山の戦い"の話は殆ど世に出回って居ない。

それはムーンブルク軍の兵士が"岩山の戦い"により7人の犠牲を出した事でそれを国民が知れば混乱を招くと配慮されたからである。




◇◇◇◇




「いい加減にしろよテスラ…」

オルセンが闘気を纏いテスラの前に歩み寄る。


「おや、本気で殴りかかってきそうですね、今回は引き上げますか。」

テスラはオルセンから目を逸らした。


「3年後ですか、その時に分かるでしょう。それではまた会いましょう。」

テスラは最後に龍をチラリと見てニヤッと笑った。

龍は震える身体を拳を握りしめ抑え込みテスラを睨みつけた。


テスラの身体がバチバチと青白く光り一瞬「バチン!!」と大きい音がしてテスラの姿は消えていた。


龍は全身の汗が一気に吹き出しその場に倒れた。

「だあああああああ!!」

龍はテスラの迫力に完全に呑まれた自分が許せなかった。中将くろねことの戦いでも恐怖など微塵も感じなかった龍のプライドはズタズタに切り裂かれた。


そんな龍を見てオルセンが厳しい言葉を浴びせる。

「龍、テスラにビビっちまったんなら第一線の戦いはやめとけ。」


「!?」


龍はガバッと起き上がりオルセンの前に仁王立ちする。

「オルセンの兄貴…俺はビビっちゃいませんぜ。3年後アイツの顔面に必ず俺の拳を叩き込んでやります。」


「そうか…」

オルセンは、小さく返事をした。


「オルセンの兄貴…」


「あぁ…聞きてえのはテスラが言ってた2人の事だろ?」


「へい。」


「ヒッチコックといのりは、餓者軍大将だ。」


「え!?」

龍は動揺した、龍が知っている大将は「テスラ」「末喜」「リンゴスター」「ブラームス」の4人。


「ヒッチコックといのりは、岩山の戦いで倒した2人だ。」

オルセンは煙草に火をつけた。


「倒した大将が…復活って生き返ったってことですかね?」


「元々 餓者軍アイツらは屍だ。少なくともヒッチコックといのりは消滅させた…」


「で、でも倒した事がある相手なら…」

龍は必死で言葉を探す。


「その2人を倒す為に俺らの仲間が7人死んだ。」


「!?」


オルセンの言葉に龍は何も言い返せなかった。


ムーンブルク軍はいわゆる超人の集まりである、大将2人の為の犠牲が7人の超人。

オルセンが驚愕したのも龍は納得がいった。


「しょうがねぇ、あんまり行きたくはねえが基地ウチに行くか…」

オルセンはため息を漏らした。




◇◇◇◇




春香は自分の変化に気付いていた。

悪魔 シニカ エロファルとの契約で手にした「ドルテイン」が原因だとも気付いていた。


「春香!」


「!?」


ゆきの声にハッと我に返る。


「春香、最近おかしいよ?何か悩みでもあるの?」

ゆきが心配そうに春香を覗き込む。


「ううん、大丈夫ありがとうゆき。」

春香はゆきにニコッと微笑む。


「何か悩みがあったら言ってね。じゃあ行こう!」

ゆきが春香の手を握る。


「うん!」


今日は基地から少し離れた草原でぽん爺の野外授業がある。




◇◇◇◇




「ふぇふぇふぇ、それじゃ初めての野外授業じゃな、準備はええかえ?」

ぽん爺が愛用の杖を取り出す。


「宜しくお願いします!!」

ゆき、春香、コーリーは元気よく答えた。





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