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ゆきと春香  作者: のこころ
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誰なんですかい?




【テスラ】

餓者軍大将の1人、餓者軍の頭脳と言われている。

100年前の"5年戦争"では指揮力を発揮。

落ち着いた紳士的雰囲気を醸し出しているが戦闘能力は非常に高く「放電」を使った攻撃を得意とする。





◇◇◇◇





「アイツが…大将。」

龍は、震える足を気合い一発、拳で叩きテスラを睨みつける。


「そっちの坊やは、初めましてですね、どうぞ宜しくテスラと申します。」

テスラは龍に会釈をする。


髑髏どくろの元を離れて、随分余裕だなぁ?」


オルセンの言葉を無視してテスラは無表情で話を切り出す。

「ムーンブルク軍は何かとお忙しそうですね、()()()でもお集めになっていられるのですかね?」


オルセンも龍も無言になる。


「お答え出来ない質問でしたか?申し訳ありません。」


「まず、さっきの質問に答えを貰ってないな、テスラ…お前ゴーファイブ国で何やってやがる?くだらない答えなら、今ここでぶっ飛ばすぞ。」


龍はオルセンの身体の周りの大気が歪んでいるのが見えた。そしてそれはオルセンの闘気にほかならないと理解していた。


「怖いですね、オルセン。」

テスラは静かにオルセンを睨みつける。


「まぁ…いいでしょうお話しましょうか…まず私がやっているのは人間の中で…そうですね「悪人」て言われる人種です、それらのコントロールが可能かの実験ですかね?」


「へぇ、それで上手くコントロール出来たか?」


「ええ、人間は実に欲深い…コントロールなど容易いとすぐ理解出来ましたよ。」


「そうかい、理解出来たならもう用は無いだろ怒羅金ドラゴンなんて組織は今日で終わりだ、お前は餓者の岩山に帰るんだな。」

オルセンは煙草を手で握り潰した。


「いいでしょう?「怒羅金ドラゴン」我ながら素晴らしいネーミングセンスだと思うんですよね。」

無表情のテスラは初めて笑顔を見せた。


「センス無いぜ?テスラのオッサン。」

龍がテスラに口を出す。


「…坊やはもしや神崎 猛のご子息?ですかね?」

テスラはジロジロと舐め回すように龍に視線を這わせる。


親父おやじなんか関係ねぇよ!俺は俺だ、ムーンブルク軍応援団長 神崎 龍だ!」


「ふむ、確かに…餓者軍うちの中将辺りってとこですかね?坊やが新勢力扱いなら助かりますよ。」


「何だと!てめぇ!!」

龍がテスラに飛びかかろうと前に出るがオルセンの腕に制止される。


「相手の力量を把握出来ないのですか?ああ そうでした、一つ言っておきたい事がありました。」

テスラは龍に冷ややかな目線を送り、思い出したように語り出す。


「ムーンブルク軍の考えでは、3年後に餓者軍うちとの戦争で勝利すると思われているかと思いますが…」


(全部バレてるって事かよ…)

龍は怒りに震えた。


「残念ながら有り得ない希望ですので諦めて下さい。」

テスラは目を閉じてため息をついた。


「そうか?俺は現状五分五分と思ってるぞ?」

オルセンがテスラに口を挟む。


「ヒッチコック と いのりが復活します。」


「!?」


オルセンの驚愕した顔にオルセンはニヤリと口が緩む。


「ふふ、分かりましたか?現状が把握出来ましたか?貴方なら私の言葉がどれだけの事か分かるはずです。」


「オルセンの兄貴?アイツが今言った2人は誰なんですかい?」

龍はオルセンが明らかに動揺している事に思わず問いただす。


「龍、あんまりいい話じゃないぜ…ヒッチコック と いのりは…」

オルセンは言いかけて言葉に詰まる。


「オルセンの兄貴!?」


「ふふ、話しにくいでしょう?坊やには教えてあげましょう。」

テスラは、胸ポケットから携帯灰皿を取り出し煙草を押し込んだ。




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