フォーリス国
フォーリス国、世界の最果て、ゼロの真反対にある国。
国土面積は7つの国で一番小さい島国。
セブンピア国やゴーファイブ国のように軍の数は多くないが、フォーリス国は、どの国からも一目置かれている組織があることで有名だった。
「岩間元帥!地上班突破されました!」
「何だと!魔法班は何をしている!!」
髭を生やした男が、怒鳴り散らした。
「魔法班は、連絡が取れません!」
「何!?」
「餓者軍は、すぐそこまで押し寄せているとの事です!」
「ぐぬう、餓者軍の情報は!?」
「そ、それが、少将が居るとの事です。」
兵の顔色は真っ青になっていた。
「少将だとっ!」
岩間は、髭をグッと掴んだ。
「国王に援軍を要請!俺が少将を食い止める!」
「はっ!」
「やってやろうじゃねえか!」
岩間は大きな大剣を背中に背負った。
◇◇◇◇
フォーリス国中心部にある小さな城、フォーリス城。
「ヨン国王!豪鬼軍の岩間元帥から、援軍の要請です。西地区沿岸部に、餓者軍…しょ、少将が確認されたの事です。」
「将官とは…何ということだ…応援に行ける軍は、すぐに急行するよう伝えてくれ。」
「はっ!」
ヨン国王は椅子に座り、頭を抱えた。
◇◇◇◇
「ファイアオメガ!!」
岩間から激しい炎が、骸骨兵に襲いかかる。
「グァァ!!」
20体ほどの骸骨兵は、燃え尽きて灰になった。
「人間がぁ!!」
猪の戦士が斧で岩間に襲いかかる。
「ぬん!!」
大剣で斧を受け止める岩間。
「ブレイク!!」
岩間の剣から、激しい振動が猪の戦士に伝わる。
「うぎゃあ!!!」
猪の戦士は、失神した。
「少将はどいつだぁ!!」
岩間が大声をあげた。
「俺だよ。」
骸骨兵が道を開けると、青年が歩いてくる。
髪は緑色の長髪、頭からは2本の角が飛び出していた。
「で、強いのアンタ?」
青年は、ニヤっと笑った。
「さあな、ワシは岩間 源内!!名前を聞いておこう、餓者軍少将!」
「面白いね、死ぬ前に名前聞いてどうすんの?って感じだけど(笑)教えてあげるよ、俺はゲイモス。」
「死ぬのはお前だ!!ゲイモス!!」
岩間は大剣で地面を切りつけた。
巻き散る粉塵の中、岩間は呪文を詠唱する。
「ファイアオメガ!!」
ゲイモスが炎に包まれる。
しかし、ゲイモスが両手を大きく広げると炎が一瞬で消え失せた。
「ここだあ!!」
ゲイモスの真上から大剣を振り下ろす岩間。
「やるね!」
ゲイモスは、寸前で躱す。
「まだまだあ!!」
岩間は大剣を振り回し攻撃を続ける。
「いいよ!中々強い。」
岩間の大剣を掌で受けるゲイモス。
2人の激しい戦いは続いた。
◇◇◇◇
援軍が到着したのは30分後、200人程の軍が到着した。
「この大量の骸骨兵と豪鬼軍の兵の死体は…誰も居ないのか?岩間元帥は?」
フォーリス国、マジカル軍 けみや元帥は辺りを見回した。
「餓者軍少将が出たと聞きましたが…岩間元帥も居ませんね。」
マジカル軍 イマジン大将も辺りを見回した。
「岩間程の男がやられるとは思えんが…とにかく倒れている豪鬼軍兵を調べろ!生きている者が居るかも知れん。骸骨兵が生きていたら即仕留めろ!」
「はっ!」
兵達が大量の死体を調べ始める。
「これ、あげるよ。」
どこからか、声が響く。
「誰の声だ?」
けみやは、身構えた。
突如、目の前の地面から人間が飛び出し、けみやの前に倒れた。
「岩間…」
倒れているのは、ボロボロに刻まれた岩間の姿だった。
「出てこい!餓者!」
けみやが怒りと共に叫んだ。
「援軍なんて呼んでるし、岩間ってのいい仕事するね。まぁ全員殺すから意味ないけど。」
ゲイモスが空中に現れる。
「全員総攻撃!!」
イマジンが叫んだ。
兵達は、一斉に魔法で攻撃をする。
餓者軍少将ゲイモスとマジカル軍の戦いが始まった。
◇◇◇◇
ヨン国王は、苛立っていた。
「どうなんだ?マジカル軍からの連絡が無いぞ!」
「はっ!テレパスで確認しましたが、連絡がありません。」
「このままでは、フォーリス国は壊滅してしまう!ムーンブルク!ムーンブルク軍を呼ぶのだ!」
「ムーンブルク軍には、命令は出来ない、知ってるはずだ、ヨン国王。」
国王の前に現れたのは、黒いスーツを着たイカつい男だった。
「お前は、神崎組の…」
国王が周囲を見ると、王室に10人ほど居た兵達が倒れている。
「貴様!兵に何をした!」
「邪魔すっから、ちょっと寝てもらっただけだ。」
男は煙草に火をつけた。
「ヨン国王、国最強の豪鬼軍、マジカル軍がやられちまったら、残りの軍なんか糞の役にも立たねえ…この国はやられちまうのは時間の問題、それは神崎組にも困った話でねえ…」
「要件を言え!」
ヨン国王は、男を睨んだ。
「神崎組が殺る、アンタはちょっと資金協力してくれればいい。そうだな、5億でいい。」
「5億だと!?この非常時に馬鹿な事を!」
「神崎組は別にこの城が堕ちてから餓者追い払ってもいいんだ。断るなら死ぬんだな。」
「くっ…」
ヨン国王は拳を握りしめた。
「まぁ、そこでのんびりティータイムでも楽しんでなよ、ヨン国王!ははは!」
男は王室から出ていった。




