露出度95%
コーリーと春香は、朝食を済ませて外に出ていた。
2人の前に、ぽん爺が古びた杖を持って立っている。
「ぽん爺さん!その杖初めて見る!」
「ふぇふぇふぇ、今日はちょいと強めの魔力使うのでのぅ、ワシの愛用の杖じゃ。」
(…伝説の魔法使い、ポンモール セビロさんの杖…)
コーリーは、身震いした。
「そーなんだ!でも何かボロボロなのね。」
「うむ、長い間使っとるからのぅ。」
「じゃあ!今日は強力な魔法を教えてくれるのね?」
春香がワクワクしていた。
「そうじゃな、ワシが教えるのは学校なんかでは教えとらんやつじゃ。2人は魔法使えるかの?」
「えー!学校では12年生にならないと、本格的な魔法は教えてくれないんだもん…でも召喚魔法なら使える!」
「僕は、5年生なので召喚魔法もまだ習ってません…召喚魔法は8年生で教わるので…」
コーリーはしょんぼりした。
「ほぅ…では、召喚魔法とやらを、見せてくれんか?春香ちゃん。」
ぽん爺が、側の岩に腰掛けた。
「無理なの!遠いとね、呼べないの。」
「なるほど…直接本体を呼ぶ魔法じゃな。」
「そうだよ?え?それが召喚魔法じゃないの?」
春香はキョトンとした。
「本体を直接呼ぶのは、召喚魔法では無いのじゃ、それは呼び出しの魔法じゃの。」
「えー!そうなんだ!」
春香とコーリーは驚いた。
「召喚魔法とは、その場に召喚する。それは本体ではなく、分かりやすく言うと魂たましいなのじゃ。」
「魂!?じゃあ、チャンタ死んじゃうよ!それは駄目!」
「チャンタ?それが春香ちゃんの召喚出来る物かの?」
「チャンタは物じゃないよ!私の猫なの、ピトーも居るんだよ♪可愛いんだから!」
「ふぇふぇふぇ、魂といっても死んだりはせんよ、そうか猫飼っとるんじゃな、チャンタの身には害は無いから安心せい。」
「そうなの!?」
「大丈夫じゃ、ただ今の春香ちゃんじゃその魔法は使えん、契約するのじゃ。」
「契約?」
「そうじゃ、精霊と契約するのじゃ。」
「精霊!?」
春香とコーリーは思わず声を出した。
「精霊と契約することで、召喚魔法が使える様になるのじゃ、簡単じゃろ?ふぇふぇふぇ。」
「するする!チャンタとピトーにいつでも会えるってことだもん!」
春香は目を輝かせた。
コーリーは戸惑っていた。
「コーリー君、どうした?」
ぽん爺が尋ねた。
「いや…あの…精霊と契約って、何か条件とかはあるんですか?」
「ふぇふぇふぇ!コーリー君は慎重じゃのう(笑)そういう警戒心は大事なことじゃ。質問の答えじゃが、精霊との契約には必ず条件があるのじゃ。」
「えー!条件って何?」
「それは精霊によって違う、直接聞いて見るのじゃな。」
ぽん爺は、ボソボソっと何かを呟いた。
すると、杖が光り始めた。
「!?」
ぽん爺の目の前の地面に、7色に光る魔法陣が浮き出てきた。コーリーは、思わず足元近くの魔法陣から飛び退いた。
「綺麗…」
春香はボーッと魔法陣を見た。
「いでよ!ジェンティ ルドンナ!!」
ぽん爺が叫ぶと、魔法陣から、露出度95%姿(?)のスタイル抜群の髪の長い女性が現れた。
「あらぁー、ポンモールじゃないの♡」
露出度95%の女性は、ぽん爺に微笑んだ。
春香は女性の上から下までを舐めるように見た。
「凄すぎる、また負けた…」
ガクッとうなだれる春香。
コーリーは目のやり場に困っていた。
「ルドンナちゃん!2人契約したいのじゃー!うへへ。」
ぽん爺は、ただのエロジジイになっていた。
「あらぁ!お客様ね、そこの可愛いお嬢ちゃんと、坊やかしら♡うふふ。」
ルドンナは、2人を見た。
「はいっ!契約したいの!ルドンナさん!」
春香は迷いなく言った。
「いいわよ♡私からの条件を約束出来たらね。」
コーリーはドキドキしていた。
「条件は何ですか?」
春香が尋ねた。
「召喚魔法1回に付き、あなたの総魔力の1%を私が貰うの。大丈夫?うふふ。」
春香は一瞬ためらい、ぽん爺を見た。ぽん爺はルドンナの身体を見てデレデレしていた。
「はいっ!大丈夫です!(怒)」
「あら?大丈夫なのね。それじゃあ契約するわよ。あなたの名前教えてね。」
「桐生 春香です。」
「桐生 春香、私の契約に従う事を誓ってくれる?」
「はい!誓います!」
「はーい!じゃあ、契約終了よ。」
「え!?終わり??」
春香は拍子抜けした。
「うふふ、終わりよ♡そっちの坊やは、どうするの?」
コーリーは条件を聞いた時から、頭で一生懸命何かを計算していた。
「は、はい!契約します。コーリー ミギダスです!」
「コーリー ミギダス、私の契約に従うことを誓ってくれる?」
「誓います!」
コーリーは覚悟を決めた表情だった。
「はーい、坊やも契約終了ね♡ポンモール、お客様をありがとう♡ちゅ。」
「うひょう!!!」
ぽん爺は目が♡になった。
「それじゃあ、またお待ちしてまーす♡」
ルドンナは魔法陣と共に消えていった。
ぽん爺はキリッとした表情になった。
「うむ、2人共召喚魔法契約終了じゃな。」キリッ。
春香はとても冷めた目でぽん爺を見ていた。
コーリーも冷めた目でぽん爺を見ていた。
「えええ!?」
ぽん爺はいじけた。




