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ゆきと春香  作者: のこころ
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ガンマン




末喜と遭遇した翌日。


結局ぽん爺の授業が流れてしまい、ゆきは授業を受けれず、瞬と共にアパ火山に旅立つ事になる…


全員が見送りに基地の外に出ていた。






「ゆきちゃん、気をつけてね。瞬!ゆきちゃんを頼んだよ!」


空が心配そうに言う。




「はい!空さんありがとうございます!」


ゆきが元気よく返事をした。




「瞬さん、ゆきさんお気をつけて。」


にあが2人に手をかざすと、ゆきと瞬の身体が白く光った。




「わぁ!光った!」


ゆきは自分の身体をまじまじと見た。




白い光は暫くして消えた。




「スゴーイ!今のは何の光なんですか!?」


春香が、にあに尋ねた。




「うふふ、今のは、旅のおまじないですよ。」


にあはニコッと微笑んだ。




「にあさん、ありがとうございます!」


ゆきがペコッと頭を下げた。




「あ、ありがとう…」


瞬が照れくさそうに、にあに言った。




「ふぇふぇふぇ、ゆきちゃんワシは基地ここで待っとるからの。」




「ぽん爺さんも、ありがとうございます!」




「ゆき!瞬さんにちゃんと守って貰うんだよ!えーんいいなー(泣)」


春香が寂しそうに言った。




「ゆきさん、どうぞご無事で…待ってます。」




「春香も、コーリー君もありがとう!私頑張ってくる!」




「じゃあ、行こうか。」


瞬が歩き出す。




「あ!待って!」


ゆきが、瞬を小走りで追いかける。


そして振り向いて、元気のいい声で叫んだ。




「行ってきます!!」




「早く帰って来てねーー!!ゆきーーー!!」


春香は瞬とゆきが見えなくなるまで手を振った。





◇◇◇◇





ゆきと瞬は30分程無言で歩いていた。


瞬の後ろをしっかりキープしてゆきは歩いていた。




「あの…瞬さん。」




「ん?何?」




「えーと…アパ火山は何処にあるんですか?」




「このゼロの大陸にあるよ。」




「え!この大陸にあるんですか?」


ゆきはびっくりした。




「このペースだと、多分あと3日位で着くと思う。」




「えええ!遠いんですね…」




「俺は、乗り物とか召喚魔法とか出来ないから、歩くしかないよ。疲れたの?」




「ううん、大丈夫。」




「疲れたら言ってね。」




「はい!分かりました。」





◇◇◇◇





小さな岩があちこちに落ちている草原を歩くこと2時間、ゆきは不思議だった。


これだけ歩いていたら、もうヘトヘトになるはずなのに、足も痛くないし、全然疲れないのだ。




「あの、瞬さん。」




「ん?何?」




「何で、疲れないんですかね?私…」




「にあさんの治癒力が自動的に効いてるからだよ。」




「あっ!そうなんだ!あの白い光が…」




「うん、そーゆーこと。」




(にあさん、凄すぎ。)


ゆきは、にあに感謝した。




ドン!


「あぷっ!」


ゆきは瞬の背中に思いっきりぶつかった。




「ごめん、大丈夫?」




「は、はい…どうしたんですか?いきなり止まって。」


ゆきは鼻をさすった。




「んー、18、19…24、25…」ブツブツ




「え??」




「33体…居る。」




「何がですか?」




「餓者兵。」




「ええええ!!??」




「とりあえず俺の後ろから離れないでね。」




「は、はい!!」




ゆきはそそくさと瞬の後ろに隠れた。




瞬は腰の銃に手を添えた。


「おーい!いいよ出て来ても。居るの分かるから。」




ゆきは、瞬の後ろで怯えていた。




シーンとする草原。




「…生意気な人間だぬあ。」


低い声が聞こえた。




すると、ボコボコっとそこら中の地面が盛り上がり、骸骨兵が大勢出てきた。




「きゃあ!!」


ゆきは恐怖で瞬の腰のベルトを掴んだ。




「ゆき、大丈夫だよ。」


瞬はベルトを掴まれてちょっと戸惑っていた。




大勢の骸骨兵の中に犬の顔をした兵士が1人いた。


「お前ら、旅人か?仲間は近くに居るのかぬあ?」




「さあね、答える気は無いけど。」


瞬がサラリと言った。




「お前、さっきから生意気だぬぁ。」


犬の兵士は、瞬を睨んだ。




「そっちから来ないならこっちから行くよ?」




瞬の言葉に、犬の兵士はキレた。


「うぬぬぬああ!!殺れ!!」




大勢の骸骨兵が一斉に瞬達に襲いかかってきた。




ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!




その時ゆきが見たのは、瞬が銃で全ての骸骨兵を一瞬で撃ち抜いていた状況だった。




(…骸骨兵が全員バラバラになっちゃった…)


ゆきは瞬のベルトを掴んだまま呆然とした。




そして、犬の兵士が1人ポツンと立っていた。


「あ…え?…どうなっているんだぬぁ…」




「じゃあね。」


ダン!!


瞬の銃が一瞬動いたと同時に、犬の兵士の頭が粉々になった。




「ゆき、そろそろ離してほしいかも。」


瞬がゆきを覗き込んだ。




「あっ!はいっ!ゴメンなさい!」


ゆきはベルトからパッと手を離した。




「じゃあ、行こうか。」


瞬はまた歩き出した。




「はいっ!」


ゆきは粉々の骸骨兵達を避けながら瞬の後ろを追いかけた。




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