未来予想図
都市要塞にゃんぐりらの市民が行き交う大広間、会談が行われた場所から少し離れた場所にある。
ジェイスとベルファイアは、大広間の噴水の傍のベンチに腰掛けている。
「美味いっスね!ジェイス フックスター。」
たこ焼きをムシャムシャ食べながら、ベルファイアが言った。
「セブンピアに来た時は、必ず食うぜ俺は、ふはは!」
「ジェイス フックスター、僕はあなたを一軍人として尊敬しています。このように話す事が出来て、感動してますよ。」
「そうかい、ありがとう。」モグモグ
「ジェイス フックスター、少し聞いてもいいですか?これは個人的なもんなんですけど…」
「あぁ、構わんよ。」
たこ焼きを食べ終わり、ジェイスは煙草に火を着けた。
「餓者の岩山に何故攻め込まないのですか?」
ベルファイアも煙草に火を着ける。
「まだ勝てねえ、今やれば人類の負けだ。」
ジェイスは即答した。
「えっ!?それなら何故餓者軍は…」
ベルファイアは黙ってしまった。
「餓者軍の大将が攻めて来ないのは、元帥の髑髏がまだ完全体じゃないからだ。大将は元帥の傍から今は離れられん。」
「完全体とは?」
「元帥 髑髏は俺の祖父からの傷がまだ癒えて無い。長い期間をかけて治癒している。」
「あなたの祖父…伝説の英雄 カイエン フックスター… 」
ベルファイアは、唾を飲み込んだ。
「そうだ、そして親父は焦っちまってしくじった。」
「…しくじったなんて。 」
「親父は、誰が見ても最強だった、幼い俺は親父がやられるなんて考えもしなかった。」
「ガナック フックスターは、最強の武人と聞いています。」
「死んじまったら、それまでさ。」
ベルファイアは、何も言えなくなった。
「俺は、親父みたいにはなれねぇ。」
「で、では、餓者軍元帥が完全体になるのはいつなのですか?」
「3年後だ。3年後、餓者軍は大戦争を仕掛けてくる。」
「なんと!?」
ベルファイアはびっくりして立ち上がった。
「まぁ、座れ。」
ジェイスはニヤリとした。
「今、餓者軍さんも本気では攻めて来れない。勝てるとは言え、戦争になれば、元帥髑髏に危害が加わる可能性があるからだ。」
「なるほど、どちらも手を出せない状態なのですね。」
「あぁ、そうだ。」
「では!3年後に人類は滅びてしまう!やはり、餓者軍元帥が完全体になる前に戦わなくてはならないのではないですか!?」
「さっきも言ったが、今やっても負ける。」
ジェイスは煙を吹いた。
「それではどうしろと!?」
ベルファイアは、右手で頭を抱えた。
「3年後に餓者軍本隊が攻めて来た時に、戦って勝つんだ。」
「何故3年後なのですか?ジェイス フックスター。」
「3年後にムーンブルク軍は、餓者軍に勝つからだ。」
「!?」
ベルファイアは、ジェイスの顔を見た。ジェイスの表情を見たベルファイアは、この話は真実なのだと悟った。
「ジェイス フックスター、貴重な情報ありがとうございます。我々はどうしたらいいのでしょう。」
「今まで通り自国を守って欲しい。今日、各国の情報を聞いた限りでは、かなり餓者軍は活性化してきている。将官クラスが出てくるかもしれん。中将辺りが来ると各国の軍全滅も有り得る…気合いを入れてくれ!」
ジェイスは、ベルファイアの肩を叩いた。
「は、はい!」
ベルファイアは背筋をシャキッと伸ばした。
「そうだ、これも言いたかった。…モハネド大臣にあそこまで言えるのは、あなただけです!スッキリしましたよ!」
「まぁ、俺は国の代表じゃないからな。」
「あの、にあって人は…大僧侶の?」
「あぁ、絵月名にあだ。」
「やはり!ムーンブルク軍に所属しているんですね!凄い軍だ、ムーンブルク軍は!」
「モハネドは、にあの蘇生能力を手元に置きたいんだ、だがにあは物じゃねぇからな。」
「蘇生とは、死んだ人間を生き返らせることが…?」
「出来るぜ、かなり条件があるがな。」
「凄い!蘇生が存在するなんて!」
ベルファイアは驚愕した。
「さて…そろそろ帰らないとな。ベルファイア君、死ぬなよ。ツーベリアを頼んだぞ。」
ジェイスは、立ち上がった。
「あ、待って下さい!ジェイス フックスター!」
「ん?何だ?」
「ここに…サイン…頂けますか?」
ベルファイアは、肩当を外しジェイスに差し出した。
「ふはは!面白いな君は!書こう。」
「ありがとう!ジェイス フックスター!」




